イサムノグチのAKARI(82)
イサムノグチの作品を見る度に、「灯台下暗し」という言葉が僕の脳裏を駆け巡ってしまう。
イサムノグチが感じた「和」の素晴らしさ、日本の伝統の美しさ、それらは僕らの日常の何気ない所に沢山あったはずだ。
にも関わらず、今まで、私たち日本人はそこに気がつかず、素通りしてきたように思えてならないからだ。
そしてそれを日系アメリカ人であるイサムノグチが外側から俯瞰し、また着目し、デザインの中へと取り込んでいったわけだ。
我々からしてみれば、完全に「灯台下暗し」であり、彼はそんな灯台の下を「AKARI」という和紙で創られた光の彫刻によって、照らしてくれたのだと思う。
そのAKARIシリーズ14Aを、お店でも使っているのだが、派手でモダンなイームズの椅子の横に控えめに鎮座しながらも、その存在感は決して劣ることはない。
むしろ相互にその良さを引き立て合っているようにさえも感じる。
これこそ、日本人らしい「和の調和」そのものではないだろうか。
まさにAKARIは、「これぞ日本」というデザインというわけだ。
しかしながら、その根源に私たち純粋な日本人が気づかず、日系アメリカ人のイサムノグチが気がつき、世界に発信し、そのデザインを私たちが逆輸入して賞賛するというのは、なんとも皮肉なことのように思えてしまうのは僕だけだろうか。
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