ヴェルナー・パントンの123チェア(63)
以前、スペースエイジ系と呼ばれる、ちょっと未来的でちょっと古くさくて、かなり個性的なデザインにはまっていた。
そんなスペースエイジの家具やインテリアを専門で扱う渋谷のスーパーボールさんは、僕の行きつけのショップだった。
渋谷や原宿に買い物に行けば、必ずガード脇の細い路地を通ってスーパーボールさんに顔を出していたほどだ。
そんなある日、店の中央に我が物顔で鎮座していたのが、このヴェルナー・パントンの真っ青なキルティング加工された123チェア。
パントンの123チェアは以前、雑誌で何度か見た事はあったのだけど、この色は初めて見る色。スペースエイジのオーナーでもある森田君に訪ねてみると、「僕も初めて見ました」とのこと。
そんな言葉を聞いて、僕のコレクター欲望が芽生えないわけがありません(笑)
とは言うものの、実は僕、ファブリック物はあまり好きではないのだ。
なぜかと言えば、木や金属、プラスティックとは違い、明らかな劣化があり、張り替えなど現状を維持させるためにはコストも掛かる。
さらに張り替えてしまえばオリジナルではなくなってしまうし、何よりこの色が気に入っていたわけだから、余計にそれはできない。
言い換えると、例え購入しても、この椅子は単なる観賞用と化してしまうのだ。
当然、椅子は使ってナンボ!という僕の理念からも反する。しかしそれでも構わないと思わせる何かがこの椅子にあったのは事実。
それでも散々悩んだ挙げ句、やっぱり買ってしまったわけだが、案の定、この椅子に僕が座る事はないし、誰も座らせていない。
まあ結果、理念からは外れてしまったけれど、そもそもインテリアは自己満足。心が満たされることや、暮らしが豊になる事がその役目だとすれば、それはそれでありではないか、と割り切っている。
結局、何が良くて、何が悪いのか、そういう二極論ではなく、良い所もあれば悪い所もある。それを認めて評価することも大事なことではないかと思うし、それはインテリアだけじゃなく、全ての事に共通することではないのかなと思う。
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