アルヴァ・アアルトのデスク(57)
僕は基本、男に書斎は不要だと今まで言ってきた。しかし、当の本人がちゃっかり書斎を持っているではないか、としばしば指摘されることもある。
実際に、僕が家を建てる際に、僕個人の部屋を作ったのは事実だ。
しかし、それがイコール書斎なのか?と聞かれれば、僕はそこで仕事をするわけでも、本を勤しむこともないから書斎と断定もできないのではないか。
では、何をするための個室なのか?と言えば、まあ、男の事情としか答えられないのだが(勘の鋭いみなさんにはお分かりかもしれないが)、一つ例を出すのならば、人は誰かと一緒にいる事で心が落ち着く反面、常に誰かと一緒にいることもまた、窮屈に思えてしまう生き物だということだ。
それだけに我が家には子供も含め、小さなスペース(三畳や二畳)ではあるがそれぞれの個室を設けてある。
家族と言えども、ある一定の距離感というものが必要というのが僕の持論であって、書斎が不必要という持論と矛盾しているわけではないのだ。
前置きが長くなってしまったが、そんな僕の書斎ならぬ個室に鎮座するのが、このアルヴァ・アアルトがデザインしたデスク。
製造はご丁寧に1961年と鉛筆らしき物で裏に書かれているからその近辺なのだろうが、古い割に状態も良く、何より収納など使い勝手がいい。
また、初めはブラックのリノリウム天板は、部屋が地味になりすぎるのではないかと懸念したが、結果、シックで大人っぽい印象になって良かったと思う。
ただ、わざわざここに、このアアルトのデスクが必要なのか?と根本的な問題を聞かれれば、きっとほとんど無い、と答えざるを得ないのも事実(正直、使っていない)
しかしそこは男の個室。巷では男の個室はトイレだけ、という中、せっかくあるのだから自分の好きな物に囲まれて、気持ちよくすごしたいじゃありませんか。
と言う事で、最近は、「男達よ、書斎ではなく個室を持て!」と僕は訴えている。
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