クライテリオン(基準)の大切さ
何か物を選ぶとき、人は必ず、何かしらを基準に選んでいると思います。
その基準は一般的に、自身が過去に観てきたものと、お金(値段)であることがほとんどであると思います。
もちろん、この二点の基準は相互関係をもっていますので、完全にどちらか、ということではないのでしょう。
また例え感覚的であっても、それは過去の自身の経験などから導きだされているのであって、それもまた無意識下における基準があるのです。
ということは、必然的に、その基準自体をどう設定するのか、というのが、物を選ぶ上で、最も大事な要素になると言わざるを得ません。
例えば、このアイノ・アアルトのカルフラのグラス。現在の相場で言えば12000円〜15000円ほどですが、それを高いと感じるのか、安いと感じるかは、当然、今までの経験を元にした基準から判断することになります。
仮に、今まで100円均一でグラスを買っていた人にとってみれば、それは理解できない値段でしょうし、逆に有名作家さんの作ったグラスを手にしている人にとってみれば、さほど高くは感じないでしょう。
もちろん、その前提において、そのもの自体の文脈というものも大事な要素でしょう。
このカルフラも、1935年〜38年と製造年数が極端に短く、また80年という年月とガラスの耐久性などを考慮すれば、希少性はかなり高いと言えますし、アイノ・アアルトの歴史、文脈を学ぶことで価値を知ることもできます。
もちろん、文脈があり、希少性が高いからといって選択すべきだ、というわけではありませんが、それもまた基準になるということです。
結局、すべてにおいての選択は、このクライテリオン(基準)に依存せざるを得ないわけです。
裏を返せば、この基準を高めることが、良い空間、美しい空間を作る上で、欠かせない要素ということになるのでしょう。
クライテリオンを高めたい?!と思った方は、
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