柳宗理のエレファントスツール(29)
エレファントスツールと名付けられたこの椅子は、多くの日常品のデザインを手がけてきた日本プロダクト界の巨匠中の巨匠、柳宗理がデザインした名作だ。
しかしながら、たぶん、多くの人が同じようなイメージを持つとは思うのだが、僕も例外なく、この椅子を始めてみたとき、失礼ながら「風呂場の椅子だ」としか思わなかった。
もちろん柳宗理自身、そういった使い方をされることも想定の範囲内だったのだと思うが、
当初は巨匠の椅子に、素っ裸になってお尻を乗せることに若干の抵抗はあった。
と言いつつも、結果的に僕はこれを風呂場の椅子として長年愛用してしまっているのだが、その風呂場での座りの良さと来たら抜群に良いからやめられない。
まずこの椅子、高すぎず低すぎず、まさに風呂場で使うにはベストなスケール感なのだ。
また滑りやすい風呂場に置いても安定感が抜群で、小さな子供がいる家でも安心して使える所もありがたい。
特に我が家では3歳から子供達だけで風呂に入っているので、こういった安全性も大事な点だった。
また、個人的に様々なスツールを保有しているのだが、これだけ気を使わないスツールはエレファントスツールを抜いて他にはないとも思う。
もちろん、良いものを大事に、丁寧に使うとか、デザイナーに敬意を払うというのも大事なことだ。
しかし、暮らしの中で全てがそのような物ばかりだとしたらどうだろうか。
きっと日々癒してくれるはずの空間や家具たちが、逆に使い手を苦しめてしまうことになるだろう。
そういう意味において、どこかで気の抜ける椅子があっても良いと僕は思うのだ。
素っ裸でリラックスしながら、がつがつ遠慮なく使える、まさに我が家ではそういった役目をこのエレファントスツールが担っているというわけだ。
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