コルビジェのLC2(115)
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久々に椅子の紹介。
今回は僕には珍しい?LC2グランコンフォートです。

言わずと知れたカッシーナ社から今もなお、販売されているコルビジェの名作椅子です。
ちなみに僕の所有するLC2は1970年代のもの。(シリアルナンバーからわかるのです)
皮も良い感じで柔らかく馴染み、高級感を増しているように思えます。
ただ、実は僕、あまりコルビジェの椅子が好きではないのです。(以前にも書きましたが)

なぜか?それは、あまりにも「非の打ち所がない」からです。
これはウェグナーの椅子なんかにも共通しているのですが、コルビジェの椅子(思想とも言えますが)は、100%を目指し、それが限りなく100%に近づいた完璧に近いデザインであるように思えるのです。
ただそれは、視点を使い手側に移せば、余白が無いデザインであるとも言えるのです。
例えば、僕の好きなアアルトは、80%しか目指さないことを美学としているように思えるのです。
アアルトの、「残りの20%は、それぞれ使い手で自由にどうぞ」そんな寛容さというべき余白が、モダンデザインの宿命でもある画一的な要素を排除し、多様性と可能性を生んでいるのです。
結果、アアルトの家具は古く、ぼろく、勝手に色を塗られたものでも価値は下がらず、(むしろスツール60などは価値が増す)それら手が加わっていない物の方が価値が低くなることもしばしばです。

逆にコルビジェは、新品の状態が完璧ですので、使えば使うほど、価値は落ちて行きます。(皮が良い感じになることはありますが)
ただ、それでもなお、僕がコルビジェに魅了されるのは、きっと、自分(人間)の不完全さ故の、「無い物ねだり」的な心理から来ているのではないか、そう思うのです。
さらに、コルビジェのデザインは、余白がないと同時に、「ここにはこれしかない!」と思わせる、その空間への必然性という合致が、他の追随を許さないようにも感じます。
そういったデザインも含め、TPOで空間をコーディネートしていく、というのもまた、インテリアの深さでもあり、面白さでもあるのかな、僕は思っています。
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