花を愛でる
そもそも僕は、花を愛でるなどという感覚がなく育ったこともあって、30代半ばまでは、花には一切、関心がなかった。
むしろ、シンプルモダンに傾倒していたから、花の艶やかさを毛嫌いしていた節もあるほどだった。
しかし、年齢と共に、感覚というのは変化するもので、今では何かしらの花を必ずリビングに生けるようになった。
ただ、それにはあるきっかけがあった。
子供たちが習っている生け花で余った花を入れるために、ホルムガードのフローラベースを購入したことで、常に花が飾られるようになり、それを見ているうちに、自然と花の魅力の虜になってしまったのだ。
もちろん、花瓶一つで僕の感覚をそこまで変えてしまうホルムガードのフローラベースにも、人を惹き付ける魅力があるのだろう。
しかし、それよりも僕を虜にしたのは、枯れゆく姿を目の当たりにしてからだった。
腐る寸前の美学なるものを写実画家の磯江毅が表現していたけれど、花の枯れゆく美しさというものもまた大きな魅力の一つだったのだ。
そもそも新しいという価値には、必ず終焉がある。しかし花は、それに取って代わるように、醜美が現れてくるのだ。
それはまるで人間の人生そのものが凝縮されているかのようでもある。
儚さ、切なさというのは一見、ネガティブな印象も抱くかもしれない。しかし、実は枯れるという終わりがあるからこその感情であり、むしろそれによって生というものを強烈に浮かび上がらせているようにも思えるのだ。
きっと磯江毅もそんなことを感じながら写実していたのだろうと、勝手に解釈しつつ、僕は今日もまた花を愛でている。
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