桜を愛でる
春と言えば、桜。
儚く散ってゆく桜ほど、日本人的美意識の表象はないのではないか、そんな風に思えるようになったのは、30歳を過ぎてからのことだった。
最近では、生きているだけで素晴らしい、といったヒューマニズム的な考え方がずいぶんと日本に蔓延してしまったけれど、本来の日本人は、己の哲学や美学を命よりも大事にしていたと思う。
人の夢と書いて儚い、というのも、そんな死を意識した日本人らしい発想ではなかったのではないか。
僕もこの歳になって、ようやくその儚さを理解し始めている。
その儚さ故に、瞬間、瞬間をどう生きるか、そんなことを真剣に考えるようになったのだ。
もちろん、春は毎年やってくる。
しかし、今年の春は、来年にはやってこない。
過去に接点があったとしても、過去に接し直すことは決して出来ないのだ、と思うと、桜一つ愛でるにも、感慨深いものを覚えるのだ。
だから僕は毎年、子供たちを連れ、家族で花見にも出かける。
リビングには、必ず桜の枝をフローラベースに生ける。
花開いて、散り、葉桜になる、その瞬間、瞬間を、毎日愉しみにしているし、その度に、そんな季節を感じられるこの国に生まれた事に感謝したくなる。
灯台下暗しと言うけれど、本当に良い物は、案外、目の前に転がっているのかもしれないし、何より、桜は、生き様よりも死に様、そんなことを僕らに教えてくれている気がする。
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