本物を見極め、大事に扱う(中編)
前回は、歴史の賢者であるケインズと西田幾多郎の言葉を紹介しながら、過去と物について考えてみました。
今回は、そんな未来に残したくなる物を選ぶ目をどう養うか、という話をしてみたいと思います。
まず、物を選ぶ目の前に、新しい物に懐疑心を持たなければなりません。
なぜならば、沸いては消えて行く「新しい物」の中で、後世に残って行くものは、極僅かでしかないからです。
未来はあくまで不確実であり、また選ぶ人間側も不完全ないきものです。
それだけに、後世にまで残る物を選び抜くことは、運試しの如く、極めて難しいと言えるでしょう。
おそらく、僕自身も、確実に「これは残る!」と断言できる新しい物はありませんし、その能力もありません。
しかし、唯一わかるものもあります。それは、歴史が証明してきたものです。
なぜならば、作られた時期から考えれば、現在はその後世に当たるからです。
言うならば、前編で述べた、「過去」というキーワードこそが、未来に残る、良品を選ぶ上で極めて大事になるということなのです。
そう考えれば、物を選ぶ目を養うことは、ある意味、歴史に学べということでもあるわけです。
具体的には、少なくとも、デザインされてから50年以上経っていて、未だに価値のあるものであれば、ほぼ間違いなく、未来に残せるでしょう。
しかし、中には「新しいというだけの価値」の反対に「古いというだけの価値」のものが存在することもありますので、そこには気を付けなければなりません。
また、デザイナーの名前が付いているから、大丈夫だとか、ないから駄目というのも違います。
それこそ、これからが本当の意味での、「見る目」が必要になるのです。
後編では、そんな本物を見る目は、こうすれば養える!という核心に迫まり、まただからこそ、大事に物を扱える!、という話をしたいと思います。
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