岡本太郎の光る彫刻(105)
かれこれ15年近く経つだろうか。
岡本太郎が大好きで、そんな流れでIDEEさんから再現販売された岡本太郎の照明「光る彫刻」を欲しいと思ったのは。
独特のフォルムはまさに岡本太郎の個性や表現が遺憾なく発揮されていて、強烈なインパクトを持つこの照明。
目にした瞬間、「やられた!」と思ったあのときのことは、今でも昨日のことのように思い出す。
しかし、当時は安月給。数十万もする照明など買えるわけもなく(実際は相当悩んだんだけど)、結局、そのチャンスを逃してしまった。
それから十数年経って、IDEEさんから再び、「光る彫刻」が復刻販売されることを知った。
これが最後のチャンスかもしれない、そう思い、購入を検討したのだけど、当時のサイズと今回のサイズが違う。
以前よりも大きなサイズになっていたのだ。
しかもそのサイズ、一般的な家のリビングで使用できるレベルではない。
そもそも僕はこの照明をリビングで使おうとしていただけに、さすがにこれでは無理と断念せざるをえなくなった。
そんなとき、お客さんでFRP(ファイバー樹脂)造形をやっている方がいて、その方に「これって作れないかな?」と相談した所、「出来ると思うけど高いよ」と。
IDEEさんか復刻されている「光る彫刻」もかなりの高額。ある程度の値段を想像していはいた。
しかし提示された金額は、それを上回るものだった。
それでも粘ると、その彼は「社長に相談してみる」と後日返事をくれることになった。
そして後日、彼から連絡が入り、知り合い価格で作ってもらえる事になったのだ。
ただ同時に、本来ならば、正規品でなければならない、という僕の理念から、こうしたことはするべきではないとは思ったのも事実。
しかし、それを超えるほど、僕の「光る彫刻」への想いは強かった。
こうして、我が家のリビングのサイズに合った「光る彫刻」が完成したわけだが、さすがはFRP造形のプロ!これがまたワンオフとは思えないほど完成度が高い。
さらに他の照明を消すと、神秘的で妖艶な雰囲気を出す。IDEEさんや岡本太郎美術館で見ただけでは知り得ない感動もあったのだ。
ただ、以前から、ちょっと浮世離れした空間になりつつあった我が家のリビングに、これが加わったことで、より浮世離れしたというか、不思議な空間になってしまった。
まあ、ある意味、僕の十数年に渡る執念というか執着がこうした不思議な空間を生んだのだが、これがまた自分らしいというか、そんな風に納得しているし、何より自分が気に入っているということが、一番だと思っている。
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