ハンス・J・ウェグナーのサイドテーブル(98)
好みではないけど、やはりその凄さが際立っているな、と思うデザイナーがいる。
言わずと知れたデンマークの巨匠、ハンス・J・ウェグナーだ。
ウェグナーの特徴を一言で言い表すのは難しいのだけど、やはりそのディティールの繊細さと作り込みの深さではないだろうか。
それだけに職人手間の掛かる物が多く、また、だからこそ経年の風合いも素晴らしい。半世紀以上経ってもなお、ウェグナーのデザインが高額で取引されているのも頷ける。
おそらく今後、このような職人気質でありながら、普遍的なデザインを作る事のできるデザイナーが生まれることは稀有だろう。
しかし、そんなウェグナーの人気が未だ世界的に高いことは、何だか皮肉な気もする。要するに社会はそのようなデザインやデザイナーを求めていながら、それを合理化、産業化の名の元に今まで排除してきたわけだから。
と同時に、そのウェグナーの作品を本国デンマークではなく、我が国日本の職人が正規として製作しているというのもまた面白い現象だ。
これをどう読み解くかは読者様にお任せするとして、今回はそんなウェグナーのサイドテーブルを紹介したいと思う。
まさにザ・ウェグナーと言わんばかりの筋交いのフォルムと、シェイブされ軽量化されたボディー。チークとオークという素材もデンマークならではと言ったところだろう。
おそらくネストテーブルの一番小さなものだったのだろうが、これ一本だけでも存在感やウェグナーらしさは存分に見せつけてくれているのではないだろうか。
ちなみにこのサイドテーブル、スタッフの結婚&誕生日のプレゼントとして選んだ物。ベッドサイドで使う予定だそうだ。
個人的には写真のように、小さめのチェストと合わせて使いたいなと思う一方、このサイズ感とシンプルさはどこに置いても絵になるだろうなとも思う。
残念ながら僕の手元には一瞬しかないのだけれど、今後そのスタッフには、夫婦の愛と共に、長い年月を掛けて育てていってもらいたいものだ。
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