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design papaカーツの暮らしのいろは |

R&Cイームズのラ・シェーズ(10)


15年前、ある建築家の方の事務所で何気なく観ていた一冊の雑誌に、今まで観た事のない美しい造形の椅子が載っていた。


DSC05086.jpg


それがこのラ・シェーズだ。


正直、「こんな美しい椅子がこの世に存在したのか!」と思うほど、そのときの衝撃は計り知れないものがあった。


しかし、当時独立して間もなく、まともに給料すら取れなかった僕にとっては、到底手の届かない金額であり、高嶺の花だった。


そんなとき、その建築さんの放ったある言葉が、その後、僕が椅子の世界へと惹き込まれていく一言となった。


「確かにこの椅子は高額かもしれない。でもデザインの勉強をするために専門学校へ通えば、一年分の授業料はこれよりも高い。それに比べてこの椅子は、一生、君にデザインを教えてくれるよ。そう考えれば安いものじゃないか」


その言葉が発せられた瞬間、僕は目から鱗が落ちた。


DSC05088.jpg


このラ・シェーズは椅子の世界では知らない人のいない超有名なイームズ夫妻のもの。



絵画の世界で喩えるのならば、ピカソやダリやゴッホのような存在だ。



そんな巨匠の作品を買え、そして毎日座れて、毎日鑑賞、観察できる。


そう考えると、決して高くはないのではないかと。



確かに名目の値段は高い。しかし物には実質の価値が存在する。1000円の物でも使う人によっては10円の価値しかないものもあれば、1000万円でも1億円の価値があるものもある。


人は何かと名目(表面上)に捉われがちだ。しかし、その本質を理解できさえすれば、ときとしてそれは、決して高い買い物ではないこともあるのだ。



そして僕はこの椅子を買うために我武者羅になって働いた。そして1年後、念願だったこのラ・シェーズを手に入れたのだ。



あれから15年という月日が経ち、多くのデザイナーズチェアを手に入れられるようになった。しかし、この椅子だけは常に僕の中で特別扱いだ。



その建築家さんがおっしゃった通り、この15年間、僕に多くのデザインを教えてくれ、また椅子の魅力に気づかせてくれたのだから。



そして、きっと今後もラ・シェーズは僕にデザインとは何なのかを教え続けてくれる事だろう。









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Category : 家具
Posted by デザインパパ カーツ on  | 0 comments  0 trackback

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