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桑田卓郎とレディメイド





DSC08230のコピー
※2022「ごはんですよ。美濃焼」


マルセル・デュシャンの作品、【泉】に代表されるレディメイド(既製品の実用性を排除した作品)、



今回の桑田卓郎の作品は、露骨にそのレディメイドとの共通項が強く現れ、桑田が新たな領域で挑戦していることが感じ取れます。



DSC08404のコピー



それは直接的に既製品のような(既製品かの確認は取れていませんが)美濃焼の茶碗をベースにしたこと、



さらにその茶碗の中に、泥漿を入れ、茶碗と言う機能を躊躇なく奪い取っていることからも、その意図が汲み取れます。





DSC08220のコピー



とはいえ、今までの桑田卓郎とレディメイドが遠い位置に在ったかといえば、そうでもないことは理解できます。




例えば、彼が作品のモチーフに選んだ茶碗というのは、伝統的な日本陶芸、すなわち特別ではないもの(ありきたりのなんでもないもの)であり、そこからそれを芸術へと昇華させていく過程はまさにレディメイドの過程と共通します。





また、彼の作風でもある独特な造形や、誇張した梅花皮、石爆ぜなどの装飾は、茶碗と言う日常品からその実用面を意図的に排除し、芸術と見立てていると考えれば、今までも、十分に桑田卓郎とレディメイドの親和性は高かったと言えます。




しかし、それらレディメイドが芸術なのか、はたまた非芸術なのかの定義を明確にすることもできませんし、今回の桑田卓郎の作品をレディメイドと定義付けすることも僕にはできません。



あらゆるものが芸術であれば、あらゆるものは普通のものとなります。
そんな、ありきたりもの(日常的なもの)が芸術になりうるとしたら、そこにはある種の魔法のようなものが必要となるのでしょう。




この茶碗がもし芸術であると歴史が証明するのであれば、きっと桑田卓郎はその魔法を手にした数少ない現代芸術家なのかもしれませんね。







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Category : アート
Posted by デザインパパ カーツ on  | 0 comments  0 trackback
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