モダニズム家具と現代アートという組み合わせは、海外ではよく目にするものの、日本ではまだまだ一般的ではないようで、それらを上手く融合させた空間を目にする機会はほとんどありません。
日本の戦後教育云々の話をするつもりはありませんが、やはり戦後日本人は【必要性】や【合理性】を優先させるような教育が行われ、それが固定観念になってしまったのではないか、とさえ思います。
ゆえに、アートのような【精神性】がおざなりになってしまったのでしょう。
しかし、その現代アートとモダニズム家具を組み合わせることで、より良い空間が生まれるというのも事実です。

今回は、青木豊の現代アート(精神性)と、アアルトstool60、armchair402のヴィンテージ(歴史)を組み合わせて空間コーディネートしてみましたが、より複雑で、深みのある空間になったのではないかと思います。
もちろん、僕自身が現代アートを選ぶ基準として、「インテリアになりうるもの」を前提としているというのもあるでしょうが、現代アートがプラスされることの相乗効果というものは、モダニズム家具だけではやはり到達できない気がしています。
また、単なる必要性だけの空間を超え、精神性を纏ったものの美しさというのは、超動物的である人間だけにしか解釈不能なものですし、それを希求することもまた人間としての必然ではないか、と僕は考えている訳です。
おそらく人間の暮らしはそういった精神性や歴史といったものを内包するからこそ、豊かになるのではないでしょうか。
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人間が使うもの、それはすなわち「道具」という概念は確かにその通りで、それは家具や物に関わらず、「言語」においても道具であることは間違いない事実でしょう。
しかし、ここでその「道具」という概念についての解釈というものは、議論すべき重要な題材であると僕は思います。
言語(言葉)もそうですが、誰が、どのような場面で使うかによって、その意味というものが大きく変わるものです。
例えば、20歳の若者が、「最後は愛ですね」と言うのと、80歳の老夫婦が「最後は愛ですね」と言うのでは、同じ言葉(ワード)でも、全く意味の異なるものです。
それは主体である僕らの精神や心、すなわち主観性や、(人生)経験というものが言葉には内在するからであり、完全な客観(ただの道具)としてだけが言語ではない、という証明でもあります。
このように言語がただの道具ではなく、それぞれの主体によって異なるのだということを前提とすれば、家具などの「物」も、客観的な「道具」としてだけではなく、それぞれに「心」や「精神」が内在しているとも言えます。

家具であれば、その作り手の想いや、使い手の癖、家族構成、(例えば、座る人の癖や、子供のいたずらの痕跡、歴史)そういったものが「物」には含まれるわけです。
また、継承という意味においても、以前の持ち主から、新たな持ち主へ渡ったとき、それは先ほど述べたような「心」の一部を、「物」を介して引き受ける、ということにもなります。
このように、家具を介した「心」のやり取りとでも言いましょうか、そういったことを無視して、ただの客観的な物として家具を捉えるのであれば、それほど虚しいものはないのではないか、と僕は思います。
しかし、残念ながら近代化は、物から主観性(心)を奪い、合理性や客観性を重視しがちです。
「安ければいい」「壊れれば捨て、新しいものを買えばいい」そういった考え方では、物との希薄な関係性しか築けないのではないかと思います。
長く使う、長く使いたい、いつまでも大事に使いたい、丁寧に使いたい、次の代に受け継がせたい、
このように人と物とが心を通わせるような、そんな付き合い方が出来れば、僕は理想だな、と思っています。
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