デザインを超えた世界?
主に、デザイナーズチェアと呼ばれるもののほとんどが、極めてデザイン的に完成されたもの、言い換えれば、「付け入る隙がない」ものばかりです。
例えばコルビジェのLCシリーズや、ヤコブセンのセブンチェアなど、トップデザイナーになればなるほど、その隙を感じるものはありません。
しかしながら、アルヴァ・アアルトのそれは、前記のデザイナーとは異なり、そのデザインに隙(余白とも言えますが)を感じるのです。
その隙はアアルトが意図して出したものか、はたまた偶然の産物なのか、(個人的には意図していたと確信していますが)
そこは歴史のミステリーではありますが、その隙によって生み出されたものは、「歴史」「文脈」がデザインに入り込む余地を与え、結果として、デザインを超えた世界へと誘ったというのは、事実であると思います。
ちなみに、こちらのスタッキングされたstool60(すべて50年代)は、すべてレグまで同じ色で塗られ、さらに、スタッキング時にグラデーションとなるようにしたものです。
もちろん、当時にこのようなグラデーションが完成されていたわけではなく、snorkの小山氏によって、長い時間をかけ、意図して集められたものです。
この、明確なコンセプトのもとにこれが出来上がっているという点に、僕は注目しました。
これによって生み出されたものは、もはやデザインだけでは片付けられない世界、いうならば、デザインを超えた世界とでも言いましょうか、芸術の域に達しているのではないか、そうとすら感じたのです。
それももちろん、アアルトが与えた隙によるものであることは間違いなく、アアルトのデザインだからこそ、なし得たものなのです。
そんなデザインを超えた世界(未来)が、当時のアアルトの目には見えていたのでしょうか、それまた歴史のミステリーではありますが、大変興味深く、改めてアアルトの深さというものに触れた気がしました。
アアルトの隙は深い?!と思った方は、
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