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design papaカーツの暮らしのいろは |

本物を知る?


家具の世界でも、何でも、「本物を知った方が良い」とは、よく聞かれる言葉だけれども、では、どうやって本物を知るのか、といえば、基本、使ってみるだとか、見てみるだとか、そういう答えが返ってくることが多い。


言い換えるとそれは、「本物を経験してみなさい」ということなのだろう。



もちろん、それはそれで正解かもしれないのだけど、それだけだと、僕にはちょっと不満な答えだ。



なぜかと言えば、経験しただけでは、決して、本物を知ることなどできないと思うから。




仮に、ウェグナーの椅子を使ってみました!と言っても、それでウェグナーの良さを知れるわけではなく、あくまで知るためのスタートライン(前提)に立っただけだから。




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要するに、経験は前提としては必要だけど、実は、そこから先が本当はもっと重要だということを言いたいわけで。




では、その経験の先とは何かと言えば、「深さを知ろうとする意識」だと僕は思っている。



例えば、座り心地が良い椅子だな、と感じたら、その構造や素材の使われ方、ディティール、さらにはデザイナーのコンセプトやそのデザインに至った過程などを調べたり、想像したりする事で、初めて本物を知っていけるというわけだ。




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しかし最近では、言語すらも簡素化し、形骸化し、パタ−ン化し、単なる「ツール」へと成り下がってしまっているし、デザインへの評価も同様に、その先(深さ)が欠如し、流行やブランド(パターン)だけで、薄っぺらくなってしまっている気がするのだ。




以前、西部邁氏がドイツの哲学者であるシュペングラーの「西洋の没落」を引用し、表現(言語やデザイン)がパターン化され、技術化されると、その文明は必ず没落、腐敗し、崩壊してしまうと指摘したように、実際、そういった危機が迫っているように思えるのだ。




そう考えると、まさに今、喫緊の問題として、僕らは、そういった「薄っぺらさ」から脱却し、本物という「深さを知ろうとする意識」へと転換しなければならないのではないだろうか。





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ドライフラワーの魅力


花は枯れるから儚さがあっていい、そう思っていたこともあり、ドライフラワーには、今まであまり関心がなかった。


しかし、僕の周りで紫陽花などをドライフラワーにしている人たちを見て、それもまた美しいな、と思い始めた。



そんなこともあり、今回は手に入れた紫陽花でドライフラワー作りに挑戦してみることに。



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なんでもドライフラワーは、直射日光を避け、湿度の低い場所を選ばなければならないらしい。



そんな条件はなかなか整わないのだけど、唯一、僕の書斎は万年カーテンが敷かれているし、水周りもないので、完璧ではないけれど、そこで作ることにした。




そこで逆さまにして乾燥させること4日間。しおれはしたけれど、紫陽花の色味はしっかりと残ったドライフラワーが完成した。




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活きてはいないけれど、枯れているわけではない。



「永久死」なる死の肯定と否定の中間にあるような、不思議な魅力がある。




エジプト文明など、世界各地にはミイラなどという慣習、死生観があったけれど、ドライフラワーも在る意味、それと同じような意味合いがあるのかもしれない。



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以前、朽ちる寸前の美について書いた事があるけれど、今回は、枯れたものもまた美しい、そんな価値観も自分に加わった気がする。



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フィンランド製のキッチンスケール(112)


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引っ越しをしてから7年近く経つが、その間僕は、ずっとキッチンスケールを探していた。



といっても、絶対にこれが良いというのも無ければ、本当に必要なのかもわかってはいなかった。



実際、僕は料理をする時にスケールを使うことはほとんどなかった。唯一、使う時は、パン作りくらいなものだった。



そんなこともあって、本当に気に入ったものが見つかるまでは、無理に買うのは止めよう、そう思っていたのだ。




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ただ、友人である北欧家具Taloの山口氏には、フィンランドで良い物があったら買って来てくれ、とは頼んであった。



彼のセンスには信頼を置いていたし、彼自身も僕のことをよくわかってくれているからだ。



しかし、それだけに彼自身も中途半端な選択ができなかったのだろう、一向に見つかったと言う報告もなく、数年の時が流れてしまった。




まあ、正直、僕自身も忘れかけていたときだ。突然、彼から連絡が入り、「それなりに良いのがは入ったから見に来て」と。



早速、訊ねてみると、これがまあ可愛いのだ。しかもビンテージ独特の雰囲気がある。



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それで、値段を聞くとこれまた、なかなか。。。。苦笑



基本、自分が気に入ったものなら、あまり値段を気にしない傾向にあるものの、やはり逡巡もある。



そうこう渋っていると、山口氏が「実はこれ、カーツ君の誕生日にあげようとおもってたんだよね」と予想外の言葉が!


「えっ、それはもうしわけないよ……」とわざとらしく遠慮してみるが、内心は貰う気満々だ。



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結局、ありがたく頂いて来たわけだが、これまたキッチンに置くとより映える。



久々に加わったキッチンアイテムに、料理が一層、愉しくなりそうだ。




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Category : キッチン用具
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花を愛でる



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そもそも僕は、花を愛でるなどという感覚がなく育ったこともあって、30代半ばまでは、花には一切、関心がなかった。


むしろ、シンプルモダンに傾倒していたから、花の艶やかさを毛嫌いしていた節もあるほどだった。



しかし、年齢と共に、感覚というのは変化するもので、今では何かしらの花を必ずリビングに生けるようになった。




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ただ、それにはあるきっかけがあった。



子供たちが習っている生け花で余った花を入れるために、ホルムガードのフローラベースを購入したことで、常に花が飾られるようになり、それを見ているうちに、自然と花の魅力の虜になってしまったのだ。



もちろん、花瓶一つで僕の感覚をそこまで変えてしまうホルムガードのフローラベースにも、人を惹き付ける魅力があるのだろう。



しかし、それよりも僕を虜にしたのは、枯れゆく姿を目の当たりにしてからだった。




腐る寸前の美学なるものを写実画家の磯江毅が表現していたけれど、花の枯れゆく美しさというものもまた大きな魅力の一つだったのだ。





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そもそも新しいという価値には、必ず終焉がある。しかし花は、それに取って代わるように、醜美が現れてくるのだ。




それはまるで人間の人生そのものが凝縮されているかのようでもある。




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儚さ、切なさというのは一見、ネガティブな印象も抱くかもしれない。しかし、実は枯れるという終わりがあるからこその感情であり、むしろそれによって生というものを強烈に浮かび上がらせているようにも思えるのだ。




きっと磯江毅もそんなことを感じながら写実していたのだろうと、勝手に解釈しつつ、僕は今日もまた花を愛でている。



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螺旋階段って良いの?


我が国において、螺旋階段を用いている住宅はまだまだ少数派。



おそらく、螺旋階段ってオシャレだけど、使い勝手が悪そうだ、そんな風に思われている方が多いのでしょう。


そこで、今回はそんな螺旋階段のメリットデメリットの話をしたいと思います。



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まず、通常の階段ですと、どうしてもデッドスペースが生まれてしまいます。もちろん、そこを収納などに活用することもありますが、空間を狭めてしまうのは否めません。


それに対し螺旋階段は、階段下のスペースはほとんど取りませんし、空間全体として、連続性が生まれるので、狭さを感じる事はほとんどありません。



しかし、同時に、嫌でも吹き抜けができてしまいます。そのため、冬場のエアコンの暖気が上へと逃げてしまいます。


我が家ではそれを避けるために床暖房を使用していますが、床暖房は故障すると莫大な費用が掛かってしまうというデメリットもありますし、床材によって温まり方に差が生じてしまうので、良くも悪くも、その辺りを理解して使う必要があります。



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次に上げられるのが、子どもへの、危険性が増すことです。通常の階段に比べ、螺旋階段は、落下したときに、一気に下まで落ちる危険性もありますし、横から落ちることもあります。



一般的に、小さなお子さんがいるご家庭で螺旋階段を使用する場合、ネットなどで囲うケースが多いようですが、それも意匠的美しくなく、悩みどころです。



また、女性はスカートを履く場合もありますので、それも螺旋階段の大きなデメリットでしょう。



来賓がいるときなどは、スカートを履かないというのも防衛策ですが、できればそれも意匠的に解決できないか、そう思い、建築家の筒井紀博氏に相談した所、細長い三角形を渦のように巻き付け、上部に行けば行くほど、手摺を覆うエリアが増えることで、子どもの落下防止と、女性のスカートという二つのデメリットを同時に解決して貰いました。



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ただ、これだけやってもどうしても解決できない問題もあります。



それは大型家具の搬入がしづらいという点です。



組み立て式ならともかく、大きな開口部がない部屋への大型家具は、まず螺旋階段では不可能です。



ですから、一旦、違う部屋へと引き上げてから、さらに目的の部屋へと移動させなければならず、素人だけでの搬入はかなり難しいと考えた方が良いでしょう。



このように、不便な点があるのは否めませんが、それでも美しさという点では通常の階段を寄せ付けないものがありますし、一旦、家具を搬入させしてしまえば、生活の中で不便さを感じることは何もありません。(先の問題点をクリア出来ていればですが)



もちろん、好みの問題やコストの側面もありますから、無条件で推奨することはできませんが、僕自身は、やはり螺旋階段にしてよかったと感じています。





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