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design papaカーツの暮らしのいろは |

SABOT Furnitureを訪れて(後編)




前回までの話の流れはこちら→http://desinpapa.blog.fc2.com/blog-entry-154.html



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前回は、ウェグナーの魅力、そして新品の商品を売るということについてお伺いしましたが、今回は小松氏がなぜ、スウェーデンを修業先に選んだのか、そんな話を訊ねてみました。



カーツ「僕の印象ですが、北欧家具と言ったらまずはデンマークやフィンランドを思い浮かべてしまいます。小松さんはスウェーデンで修行なさったとのことですが、実際、北欧の中でのスウェーデンの立ち位置ってどうなんでしょうか?」



小松氏「確かに歴史的にはデンマーク、フィンランドが中心ですが、今はむしろスウェーデンの方が家具作りは熱いんですよ」


カーツ「そうなんですか?」


小松氏「デンマークやフィンランドは巨匠が偉大すぎて、次に出てくる土壌が弱いのかもしれません。またスウェーデンは古典的なスタイルも強いんですよね」



確かに、デンマーク、フィンランドには、ウェグナー、ヤコブセン、ユール、アアルトなど、モダンデザインの巨匠が多く、また普遍デザインが出尽くした感もあり、そこから新鋭が出てくるのは難しいのかもしれません。



逆にスウェーデンにはそういったデザイナーが少ないことが良かったのでしょうか。



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カーツ「ちなみに小松さんはご自身でも家具を作られていますが、ずいぶんと古典的なフォルムですよね。モダンデザインというより、それ以前の立ち位置が定まっていなかった時代のような・・・・・・」




小松氏「僕自身も、1930年代くらいの、古典的な北欧デザインが好きなんですよね」



実際に、小松氏が製作した椅子やデスクは、初期のフリッツハンセン社が出していたようなアールデコとモダンデザインの中間のような古典的テイストが強く感じられ、「モダンデザインでは出しづらい手の温もりというものも大事にしたい」、そういう小松氏のコダワリが表現されていました。




スウェーデンには、現代的でありつつも、古典的なスタイルを大事にしたアスプルンドという巨匠建築家もいますが、そういった古典的スタイルが今もなお、色濃く国民性として残っているからこそ、小松氏はあえてそんなスウェーデンを選んだということなのでしょう。




カーツ「ただ同時に、そういった古典的なスウェーデンのイメージとは違って、IKEAのイメージも強いですが・・・・・・」




小松氏「そうですね。スウェーデン人のほとんどはIKEAが好きで、ポストにはIKEAの広告だけは入れても良い、みたいな張り紙をしてるんです」笑




カーツ「そこまでですか?」笑




小松氏「日本でも家具好きな人とそうではない人がいるように、向こうでもそういうのでいいという人も沢山いるんですよ。でも基本、みんなインテリアは好きですよ」



なるほど、確かにデンマーク人だから全てウェグナーの家具しか買わない、というわけではないのと同じでそれぞれ価値観があるのでしょう。




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最後に、今後の展開を聞いてみました。



小松氏「小売りはやはり厳しいですが、経年変化も含め、もっと勉強して、お客さんと直接対話をしながら商品の良さ、本物の良さを伝えて行ければいいと思っています。また、プリミティブなものとモダンの調和を発信していきたいですね」



今ではネットなどで気軽に家具を買える一方、商品の理解度が低いまま使われてしまうケースも多くなってしまいました。



今後は、きちんと良いものを直接説明して、買ったり売ったりする、そういうスタンスのお店が大事になってくるのかもしれません。



いや、そうあるべきだと僕は思いますし、そのとき、小松氏のような存在は貴重なのではないか、そう感じた対談でした。


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SABOT Furnitureを訪れて(前編)


SABOT Furnitureの小松氏とは、以前、自宅を紹介してもらったのが縁で、知り合いに。


今回は実際に、自由が丘駅から少し離れた住宅街にあるお店を訪れ、直接小松氏と、ゆっくり北欧家具について対談してきました。



北欧家具の魅力について、とても興味深いお話を聞けたので、みなさんにも一部ですが、紹介したいと思います。




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まず店内はこじんまりとしてはいるものの、小松氏が精選したウェグナーを中心とした商品がずらり。


そのレベルはどれも非常に高く、見応えのあるラインナップが揃っていました。



そこでまずは、ウェグナーの魅力についてお尋ねすると、



小松氏「クラシックなデザインでありながら、フィン・ユールほどはやり過ぎない所に魅力を感じます」



確かにフィン・ユールのデザインは、一流の職人が時間を掛け、丹念に作り上げたものばかり。それ故に値段も高額になります。



それに対し、ウェグナーも職人の技術を必要とするものの、ある程度、大量生産ができるように配慮され、値段も手が出ない価格ではありません。



小松氏は、その辺りを「バランスがいい」とおっしゃっていましたが、そういう小松氏自身も、元々、スウェーデンで古典的な家具のデザイン、製作を学んでおり、根っからの職人。


それだけにモダンデザインすぎないウェグナーに共鳴するところがあるのかもしれません。


さらに、新品を売る事について質問してみました。


小松氏「新品の良さは、それぞれ素材であったり、色であったりを選び、自分の好みに仕上げることが出来ることだと思います」



確かに今は、木材の種類、皮のグレードや色など、メーカー側も多種多様なラインナップをだしています。


そして、それらの組み合わせは基本自由で、自分の好みで仕上げられるというのは、大きなメリットかもしれません。



一方で、ヴィンテージとの比較という面は無視できないと思いますが、その辺りも小松氏は、「新品を買うユーザーというのは、やはり新築の住宅に合わせることが多いので、ヴィンテージのやれた感じだと合わないことが多いのです」



なるほど。確かに、ヴィンテージを新築の家に合わせるのは難易度が高く、一歩間違える汚く見えてしまったりもします。




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しかし同時に、小松氏は「経年変化も無視できません」ときっぱり。



新築の家と共に、家具も経年変化していく、そのときにどう美しくなっていくのか、そこに小松氏も興味があるようで、「実際は、カーツさんの家ではどうですか?」と逆に質問されました。



カーツ「ファブリックのものや、皮製品が混ざっているものは、どうしても古くなって交換しなきゃいけない場合が多いです。そのときに、レグだったりアームだったりの部分と、交換した部分の経年変化に違和感が出てしまうんです。だから僕は極力、同じ素材で統一されたものや、交換が必要ないものがベストなのかと思っています」



小松氏「やはりそこはネックですよね。劣化した部分を交換すると同時に、経年変化してる部分も研磨して綺麗にしてしまったり・・・・・・」



カーツ「そうですね。そうなると経年変化の魅力が無くなってしまいます。あとはラッカー塗装なんかは、良い感じに経年変化してくれないというのもありますね」



小松氏「確かに傷が付くだけでアアルトの家具のように、塗装が剥がれて良い感じにはなりづらいですよね」



多様な選択がある一方で、経年変化を愉しむためには条件もある、ということなのでしょう。



一方で小松氏は「そういう家具を使って、気に入らなくなったら売る、そういうスタンスの人も多いです」とのこと。



カーツ「実際、都内だとそういう感覚の方も多いかもしれませんが、僕には無理です」笑



小松氏「私も。ただ北欧の人が椅子を選ぶ時は、そんなに値段を気にしていないですよ」



北欧の賃金は日本よりも高く、感覚的には日本の半値くらいのイメージだそう。それなら気軽とまでは言わないにしても手が出そうです。



北欧の人たちの家具への意識が強い背景には、こういう経済のことも関係があるのか、と思わず納得です。



こういった話は、実際に北欧に住み、そして現場を知っているからこそできるのでしょう。



次回、後編では、小松氏がスウェーデンを修業先に選んだ理由などをお伺いしました。




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本を読むと馬鹿になる?(後編)



ずばり、どんな読書が良い読書や本なのか?



それはまさに、前編に記したことの反対をすれば良いと思う。




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例えば1の無選別な読書ほど時間を無駄にするものはないということ、であれば、いかに悪書や凡俗の駄書を選ばないこと、言い換えれば精選しろ、ということだ。



そしてそのヒントに、ショーペンハウエルは「古典の読書にまさるものはない」と言っている。



それは、歴史という積み重ねに裏打ちされ、尚かつ歴史上から消えない本質性がそこにはあるということだろう。



言うならば、出ては消えて行く多くの駄書とは全く、その意味が違うということだ。




さらに2の知識が偏り、専門化、先鋭化されることの危険性を回避するには、自分の考えとは逆のものも選択に入れるというのも良いかもしれない。




ショーペンハウエルは「主観で見たものは客観で、客観で見えたものは主観で見直すべきだ」と述べ、彼岸側から見る重要性を説いている。




自分に都合の良いものだけでなく、様々な角度から見なければ、物事の本質は歪曲してしまうということだ。



そして3の、受動的になり、自ら思考する能力が低下することについては、読書を目的にせず、手段にすることで、能動に変えられるのではないだろうか。



要するに、読書好きは、読書をする事が目的であって、実践的に生かすことを目的としていないから、どうしても受動的になる。


その結果、思考力が低下するのならば、あくまで読書は手段としてまでに抑える必要があるのではないだろうか。



例えば、こういうことをしたいから読書が必要というのであれば、それはあくまで能動的であり、読書が手段化されるわけだ。



前編で紹介したショーペンハウエルの言葉、「概念(知識)が、経験を先行するべきではない」というのもそこに繋がるの話で、あくまで経験が重要であって、概念(この場合読書)は、その目的のための補助的手段であるべきだということだ。




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こうして、考えれば、読書は成長や実践を行う上では極めて大事である一方で、大きな害にもなるというのが分かると思う。




そして、そうした観点を持って、子どもにはバランス良く読書をさせたいと僕は思うし、何より本を精選をするためには、僕ら親達がそれらを理解しなければならない、そう強く感じるのだ。



ただ、そんな精選に悩んだら、やはり「古典を読め」(子どもなら民話や神話といった童話)というのが、一番なのかもしれない。




そして、その古典は出来れば日本の古典や童話であってほしいし、その古典の延長線で書かれた思想史や哲学なんていうものも、経験を積んだ大人には良い選択ではないか、そう僕は思う。





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本を読むと馬鹿になる?(前編)



子供たちへの教育の一環として、「読書」というのは極めて大事な要素であると僕は思う。



なぜならば、読書は、文章読解力、表現力、言語力といった、一般社会で必要な要素の多くを学べるからだ。



ただ同時に、そこに全くの懐疑心を持たない、というのはいささか問題ではないか、そうとも思う。





おおあ



僕の好きなドイツの哲学者ショーペンハウエルは、著書の中で、


「一日を多読に費やす勤勉な人間は、しだいに自分でものを考える力を失って行く。常に乗り物を使えば、ついには歩く事を忘れる」



そう多読を批判した上で、「愚鈍な人間は学問を積むことにより、より愚鈍になる」




さらには「概念(知識)が、経験を先行するべきではない」とも言っている。




また思想家の西部邁も「高等教育を受ければ受けるほど馬鹿になる」と論じ、専門知を批判している。



ショーペンハウエルや西部が言わんとしている事は大きく分けて三つある。



1、無選別な読書ほど時間を無駄にするものはない。



2、知識が偏り、専門化され、周囲や全体像が見えなくなる。



3、受動的になり、自ら思考する能力が低下する。



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また、西部の言う高等教育の弊害というのは、権威主義的に、



「東大の教授に教わったのだから正しい」


と言ったような、権威に対し懐疑心を抱かなくなり、思考停止することや、


「東大を出てるのだから」


ということが自意識を強め、知らない事を知らないと言えなくなり、それが成長を害するというのもあるだろう。




もちろん、それらもすべて読書の弊害と言い切るのには無理はあるが、少なからず、そこに読書が大きく関与していることは否めないだろう。




要するに、彼らが指摘しているのは、読書には、正しい読書と、そうではない読書がある、ということなのだ。




では、どんな読書が良い読書と言えるだろうか。次回はそんな話をしてみたいと思う。





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桜を愛でる


春と言えば、桜。


儚く散ってゆく桜ほど、日本人的美意識の表象はないのではないか、そんな風に思えるようになったのは、30歳を過ぎてからのことだった。


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最近では、生きているだけで素晴らしい、といったヒューマニズム的な考え方がずいぶんと日本に蔓延してしまったけれど、本来の日本人は、己の哲学や美学を命よりも大事にしていたと思う。



人の夢と書いて儚い、というのも、そんな死を意識した日本人らしい発想ではなかったのではないか。




僕もこの歳になって、ようやくその儚さを理解し始めている。



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その儚さ故に、瞬間、瞬間をどう生きるか、そんなことを真剣に考えるようになったのだ。



もちろん、春は毎年やってくる。



しかし、今年の春は、来年にはやってこない。



過去に接点があったとしても、過去に接し直すことは決して出来ないのだ、と思うと、桜一つ愛でるにも、感慨深いものを覚えるのだ。



だから僕は毎年、子供たちを連れ、家族で花見にも出かける。



リビングには、必ず桜の枝をフローラベースに生ける。



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花開いて、散り、葉桜になる、その瞬間、瞬間を、毎日愉しみにしているし、その度に、そんな季節を感じられるこの国に生まれた事に感謝したくなる。




灯台下暗しと言うけれど、本当に良い物は、案外、目の前に転がっているのかもしれないし、何より、桜は、生き様よりも死に様、そんなことを僕らに教えてくれている気がする。



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オールドレンズを愉しむ(番外編)



DSC00796 のコピーSnnar T  FE55mm F1.8ZA


正直、僕は写真は好きでも、カメラやレンズなどの機器に詳しいわけではない。


だからこのレンズの特性がどうだとか、このカメラの写りはどうとか、そういうことには疎い部分がある。



もちろん、カメラやレンズによって、映し出される世界観が違う事だけはわかるのだけど、それ以上の知識があるわけではないのだ。



ちなみに今、僕がメインで使っているレンズとカメラは、カールツァイスのSnnar T  FE55mm F1.8ZAとSonnar T FE24mm F1.8ZAにSonyのミラーレス一眼だ。



ぱきっとシャープに映し出されるこれらのレンズの特性はとても気に入っているし、インテリアにはとても向いていると思う。



その反面、ポートレートや、空間でも空気感を出したい場合にはやや不向きかもしれない、そう思うようにもなった。




そして、以前から所有していたライカのエルマー5cm F3.5のレンズをマウント変換アダプターで装着してみることにしたのだ。



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Elmar 50mm/f3.5


当初は、オールドレンズでのデジイチに戸惑いもあり、またツァイスには無いフレア感とぼけ感が、良いのか悪いのか判然としなかった。



むしろ、逆光に弱かったり、シャープネスが弱かったりと、その欠点も気にもなった。




しかし、最近では、そんなエルマー独特の欠点も、逆に個性として考え、それはそれで世界観があって面白いではないか、そう思えるようになったのだ。



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Elmar 50mm/f3.5


一度、そんな風に価値観が変わると、逆にその世界観にどっぷりはまってしまう、というのが僕の性。



あちらこちらをこのエルマーで撮ってみたくなる。



結果、僕なりにだけど、このエルマーレンズでわかったことは、光に弱く、光に強い事だ。



この一見矛盾するような話だけど、要するに短所は長所にもなり、長所は短所にもなりうるのだ、という話であって、それを長所にするのも、短所にしてしまうのも、撮り手次第というわけだ。



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Elmar 50mm/f3.5



もちろん、僕は写真の素人なので、生かすよりも殺してしまうことの方が多いだろう。



それでも何枚も何十、何百枚も撮り続けるうちに、何となくだけど、生きた写真も撮れてくるのではないか、そんな風にも思えてきたのだ。



もちろん、それは僕の錯覚かもしれないし、実際に、そこそこ生かせているのかもしれない。



ただ、こうしてエルマーレンズを使い続けることで、少しは写真というものが何なのか分かってくる気がするのだ。



DSC01295 のコピー
Elmar 50mm/f3.5




何事も試してみる。そして謙虚に接していく。



そうすれば、少しは成長できるのかな、と思う今日この頃。





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