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スイス軍のトランク(103)


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僕は、どちらかと言えばアアルトのように、有機的で可愛らしいデサインが好みなのだけど、一方で、どこかで男らしい無骨なデザインに惹かれている自分もいたりする。



その表れがこの戦時中にスイス軍が使っていたトランクだろう。



そもそもミリタリーというだけで、「男の世界」そのものだし、一切の飾り気もないというのもミリタリーならではだろう。



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たぶん、こういうデザインは、走り屋の車や、長渕剛のように(笑)、なかなか女性には受け入れてもらえないかもしれないけれど、男の血と言えば良いのか、性と言えば良いのか、理屈抜きにカッコいい!と思ってしまうのだ。



とはいえ、このトランク、ほぼ使い道がない。




旅行に持って行くには大き過ぎるし、収納に使うにしても入れる物がない。



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嫁にも、「何のためなの?」と聞かれたが、正直返答に困り、「カッコいいじゃん」と、とぼけてみせたほどだ。




まあ、日頃から常に物は厳選しているつもりだけど、このトランクに関しては、ぶっちゃけ直観あるのみ!なのだ。笑



ただ、そんな無駄とも言えるようなものが、空間の一部を作っていくというのは確かで、これを置いた事で、部屋全体としての雰囲気は増した気がする。




まあ、何事も無駄を排除しすぎるのは良くないということで。




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Category : アート
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「ヴィンテージ家具に注目が集まる訳」(後編)



前編、中編では、世界的な通貨安と進歩主義への懐疑心から、普遍的価値があるヴィンテージ家具の需要が高まったと話しましたが、今回は、その中でも、更に価値を高めるであろう家具と、逆に価値を高めないであろう家具の違いについて話していきたいと思います。



まず、価値を高めるであろう家具の条件を上げてみますが、逆説的にこの条件に当てはまらないものが、価値をそこまで上げないヴィンテージ家具であると解釈してもらって良いと思います。(もちろん例外もあります)



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1)現在も人気が高いデザイナーのもので、復刻などがされている。


前編でも上げた巨匠デザイナーがデザインした家具の多くは現在も復刻、または生産され続けており、その人気が普遍的であるということを、歴史が証明しています。


よって、人々の心理は、今後も需要が落ちないであろうという方向へと向かうことで、一定の需要が担保され、価格の下落が起きづらいのです。(デザインが普遍的であるとも言えます)


2)極力自然素材が使われてる。


自然素材ではないプラスティックや金属のようなものは、劣化はしても味がでるといういうのはなかなか難しいものがあります。


やはり、古くなれば古くなるほど味が増すヴィンテージの魅力を最大限引き出すには、木材など自然素材であることが重要なのです。


しかし真鍮のように、中には金属でも経年変化を愉しめるものもあり、そういったものは価値が上がる事もあります。



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3)現在には無い技術や手法、素材が使われている。


これはかなり重要なポイントで、工業化が進む以前の物は、手作業工程が多く、一つ一つ、微妙に形が違っていたりするというのが個性となり、ヴィンテージの魅力を押し上げている要因となっているのです。


また、コストの面や生分解性(環境面)、希少性の問題から、当時でしか使われていない素材や手法が使用されているものも、価値が上がりやすいのです。



4)強度があり、オリジナルの状態を保っている。


ファブリック(布)や皮(合皮も)は、使っていると擦れて破けてしまったりするので、その度に張り替えたりといったメンテナンスが必要になります。


しかし、そもそもヴィンテージは、当時から手を加えていないというのが、大事な点であり、新たに張り替えたり、ネジを交換したり、塗り直したりすることで、その価値が下がってしまいます。


よって、極力オリジナルのままで残るような、強度があるデザインで、かつ劣化しづらい自然素材の方が、価値が上がる傾向にあるというわけです。(もちろんオイルを塗るなどの日々のメンテナンスは必要)



5)デザインされた初期に生産されたものである。


ヴィンテージの魅力はやはり経年変化です。年月が増せば増すほど味が出るので、初期のものほどやはりその魅力は増します。


また、前編で述べたように、初期であればあるほど、分母(供給)は小さく、結果、価値が上がりやすくなるのです。


さらに、初期のものは、デザインした当事者のこだわりが、ディティールにしっかり反映されているという点も見逃せません。



6)用途の需要が多い。


1)〜5)の条件が当てはまっていれば、ほぼ価値が上がる事は間違いないのですが、あまりにも用途が無さ過ぎるものに関しては、そこまでの価格上昇が見られないものもあります。


しかし、同時にそういったものは、そもそも生産量が少ないので結果として価値があがるケースもあるので、そこは見極めが必要です。(アアルトのドアノブなど)




さて、三回に渡り、分かりやすく説明してみたつもりですが、いかがでしたでしょうか。少しでも参考になったのであれば嬉しく思います。





※色々と例外もあるので、一概に全てこの通りというわけではないことをご理解いただきたいと思います。


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ヴィンテージ家具に注目が集まる訳(中編)



では早速、後者の進歩主義に対する懐疑心について述べて行きましょう。



現在、世界的に目まぐるしい早さで「新商品」という物が生まれては消え、また世界中を物が自由に行き来し、供給過剰になっています。



それによって本当の価値とは何なのだろうか?という思いが人々の心に生まれ始めたのではないかと思うのです。



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言い換えれば、進歩さえすれば、物が溢れてさえすれば、幸福になれるという幻想は徐々に霧散し始めたということです。



むしろ人々はその反動として、伝統であるとか、文化や歴史と言った懐古的で、かつ普遍的価値を見直す方向へと向かっているのではないしょうか。



その一つの象徴として、人々の注目がヴィンテージ家具に集まったと考えられるのです。



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中でも、デザインの完成度が高いアルヴァ・アアルトや、ハンス・J・ウェグナー、フィン・ユール、アルネ・ヤコブセンなどの北欧の巨匠達がデザインした家具の価格上昇は目まぐるしいものがあります。(クリスティーズなどの美術品オークションの価格は、ここ数年で爆発的に上がっています)



では、そんな価格上昇をしているヴィンテージ家具の中でも、どんなヴィンテージの家具がより価値を高め、逆に、どんなヴィンテージ家具が、さほど価格上昇を招かないか、その辺りを後編では話して行きたいと思います。



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ヴィンテージ家具に注目が集まる訳(前編)


我が国では近年、北欧を中心としたヴィンテージ家具の人気が急上昇しています。



しかし、実はこの現象、日本だけでなく、世界的にも同じことが起きているのです。



それは発信元の北欧でさえもそうで、アアルトの家具を製造販売するアルテック社が手がけるセカンドプロジェクト(ヴィンテージ専門)に代表されるように、現地での関心度も非常に高まっています。




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しかし、ここ数年で、なぜこのような世界的ヴィンテージ家具人気となったのでしょうか。



それをひも解くのに辺り、二つのキーワードがあります。



それは、「世界的な通貨安戦争」と、「進歩主義に対する懐疑心」です。



まず前者の世界的通貨安戦争の背景には、先進国の慢性的な需要不足があります。



そのため各国は、その需要不足を補うために、自国の通貨を切り下げ、輸出の拡大によって他国の需要を奪うという政策を取らざるを得なくなっています。(昔は植民地支配という形で他国の需要を奪っていました)




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その結果、通貨安となったのですが、相対的に現物資産の価値が上がり、また、通貨の過剰供給よって、世界的なマネー余剰が起き、それらが投機対象となってしまっています。



ゴールドなどの鉱物や、石油やLNGと言った化石燃料、さらに食料などの生産制限があるものが大幅にその価格を上げたのは、皆さんも知る所でしょう。



それはヴィンテージ家具も例外ではなく、特に生産制限どころか、タイムマシーンでも出来ない限り、生産ができないことが余計にその価値を高める要因となっているのです。


(普通は市場原理によって需要が増せば供給を増やし価格が安定するのですが、ヴィンテージ家具は供給を増やせないので、そうはならず、価格が上方にしか動かないのです)




言い換えれば、世界的な流れ(需要不足)とは真逆に、慢性的な供給不足が、そもそものヴィンテージ家具の魅力云々に関わらず、価格上昇を招いている要因というわけです。





もちろん、純粋にヴィンテージ家具を愛する僕たちにとっては迷惑な話なのですが、今の世界情勢を見る限り、その流れは止められないでしょう。




また、当然、自国の為替安は、海外から輸入されるヴィンテージ家具に、その分転嫁されてしまってることも、価格の上昇に拍車をかけているのです。





次回、中編では、進歩主義に対する懐疑心について話をしていきたいと思います。




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ル・コルビジェのLC4(102)


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コルビジェの家具といえば、カッシーナ社が誇る看板商品っていうのは誰もが認めるところだろうし、非の打ち所がないデザインだとは思うけど、正直、僕のドンピシャの好みでは決してない。



素材感とかもそうなんだけど、やはりそのフォルムが計算され尽くされて、完璧すぎるというのが大きいのだろう。



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僕はどちらかと言えば、非合理的で、不完全な人間だ。だからそんな僕にはどうも居心地が悪いと言うか、しっくり来ないのだ。




このLC4シェーズロングも、実は積極的に欲しいと思ったわけではなく、螺旋階段の下という空間上の制限があったこともあり、消極的選択だった。




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しかし、やはりそれはコルビジェの凄い所。その空間のレベルを一気に引き上げ、独自の世界観を構築すると同時に、しっかり他の家具との調和も取ってしまう。





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こんなレベルの高い椅子はそうそうあるものではない。だからこそ、好みではないにも関わらず、コルビジェの家具を選んでしまうのだろう。




ただ、この完璧さと高級感には未だに慣れないのだけど・・・





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Category : 家具
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デザインパパ流「頭が良くなる子育て術」


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様々な本に、頭が良くなる子育て術的な物がありますが、デザインパパとしての視点から、どのようなことをするのが、頭がいい子どもを育てるのに役立つかを提案してみたいと思います。


まず、頭が良いというのは、どういうことなのでしょうか?



勉強ができる事でしょうか?それこそ良い大学に入って、一流企業のビジネスマンになって沢山の所得を稼ぐ事でしょうか?



そもそも僕は、そういった唯物論に偏った頭の良さというものは、あまり好きではありません。



ですから僕の方法は、そういった賢さを求めてる方には何の参考にもならないでしょう。



僕が賢い、頭が良いと感じる人は、実学がしっかり出来る人で、不確実性に対応出来る人だと思っています。



そういった観点から、どうすれば、そのような大人になれるのか?ということを僭越ながら提案させていただきます。



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まず僕が提案する頭が良くなる子育て術のポイントは3つあります。



1)自然と接する。


2)沢山会話する。


3)歴史に学ぶ。



ではそれぞれ解説して行きましょう。



まず1)ですが、自然というのは、ある意味無限の可能性を秘めています。砂でお城を作ろうと思っても、砂質によっては、思い通りに行かないこともあれば、作り手によって、全く違ったものが出来たりもします。



ゲームのように、事前にプログラミングされた内容とは違い、不確実性と非合理性が自然には詰まっているのです。


こういったことに普段から慣れておけば、それこそ実社会において、不確実な出来事にも動揺することなく、自然に対処できるでしょうし、非合理的な物の重要性にも気づくに違いありません。



次に2)ですが、そもそも前頭葉は会話をすることで発達すると言われています。(特に母親との会話の時が一番活性化されるのです)


より多く会話するということは、沢山の言葉を覚え、またその時々での言葉の選び方も覚えます。



さらに、会話は自分一人では決して成り立ちません。相手にこういうことを言ったら、こう返ってくるだろうという推測は出来ても、他人の考える全てのことを予測することは、どんな賢者でも不可能です。



言い換えれば、会話も自然と接するのと同様に、不確実性そのものであり、その訓練にはもってこいなのです。



続いて3)ですが、僕らはあくまで数千年に渡って先人達が生きてきた中の僅か数十年しか生きる事が出来ません。


箸の持ち方から、自転車の乗り方に至まで、先人達がそれらを学び、伝えてこなければ、僕らは箸一つ、まともに持てなかったのかもしれないのです。


そう考えた時、僕らが今、営んでいる生活の大部分は過去から学び、受け継いできたもので構成されている事が分かると思います。



ですから、より多くのことを、そういった過去の歴史から学ぶことや、学ぶ姿勢を持つことで、過去の叡智を得ることが出来ますし、何より謙虚さというものも学ぶことが出来るでしょう。



また過去には、当然ながら、人が生きてきたわけですから、それぞれ生活に密着した実学的な知恵も詰まっているのです。



そんなお得な歴史を学ばない手はないでしょう?



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これら三つの共通点は、実は全て実学そのもので、実社会の中の不確実性にどう対応する能力を養うか、どう応用する能力を養うか、ということに他なりません。




また、僕が古いヴィンテージ家具の魅力に取り憑かれている大きなポイントも、先人達がどのようにして生きてきたのか、どんなことを考えてその家具を作り、使い、伝えてきたのかを知ることが出来るからなのです。



今のように、新商品などが生まれてはすぐに消えて行くようであれば、未来に何も伝えることが出来ません。



良いものを次の世代にも伝えて行くというのは、自分たちが過去から沢山のことを学んできたように、彼ら未来に生きる子孫にも、それらを学ぶチャンスを与えることに繋がるというわけです。



ぜひ、お子さん達には、自然と沢山触れあい、多くの人と会話し、過去から学ばせて、そして学ぶ材料を残してあげて欲しいなぁと思います。





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アルヴァ・アアルトの謎に迫る(後編)



前編は簡単にフィンランドの歴史と時代背景を述べたが、まずそれを元に、年譜で整理してみることから始めよう。


1941年前後〜 フィンガーレグの生産開始(Lレッグと並行?)


1942年?〜1946、7年 全家具の生産中止


1947、8年〜1950年? フィンガーレグの大量生産化


1950年前後〜  Lレッグ復活




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さて、僕がこのような仮説を立てるには、時代的背景以外にも、3つの根拠がある。



まずその一つ目は、ネジの形状だ。



フィンガーレグには2種類、「ぽこっと丸みをおび、分厚いが小振りなネジ」と、「やや平たく、薄めで、大きめなネジ」が使われている。(付けられている位置が違うという意味ではない)



そして30年代〜40年代前半と言われているものには、前者が、40年代後半〜50年代以降と言われているものには、後者がそれぞれ使われている。



詳しくは画像を参照にして頂きたい。



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【30年代〜40年代前半のネジ。丸みがあり小さめ】


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【40年代後半からのネジ。平たく少し大きめ】





ネジの形状というのは、ある意味、その古さを表しているので、一番のヒントとなる。



なぜならば素材と強度は、技術革新と関係があるからで、古い年代の物ほど、鉄の強度不足を補うために、丸みをおび、また厚くなり、新しいものほど、鉄の強度が増し、薄く、また平たくできるようになったと考えられるからだ。




さらに、フィンガーレグの中でも前者のネジのものは数が少なく、ほとんどは後者のネジであることから、ネジの形状の分岐点は、戦争の激化によって生産が止まった期間ではないか、そう推測できるのだ。




そうすると、中古市場に出回る数の比率の面からも、辻褄があう。




冬戦争後に作り始められたフィンガーレグには前者。継続戦争後に作られたものが後者というわけだ。




二つ目の根拠は、前編で述べたように、たった一年半の製造ではあり得ない数が中古市場に出回っているという点だ。




もしも1年半しか製造していなければ、相対的に相当希少になって、僕たちが手に入れる事などほぼ不可能だったはずだ。





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むしろ、現実的に希少なのは30年代と言われているものだ。(空爆など、戦争で失われたものも多くあったのだろう)




また逆に、このような時代背景にも関わらず、一般的に40年代と言われているようなLレッグがよく出てくることも、おかしな話であって、僕の推測では、そのほとんどがフィンガーレグ以降の、50年代の物ではないかと考えている。



言い換えれば、40年代のほぼ全てはフィンガーレグでしか生産されておらず(少量だが、LレッグとフィンガーレグのミックスとLレッグ単品のものが存在する)、また戦争での製造中断を挟み、トータルで4年〜5年程度の期間、生産されていたのではないかということだ。そうなれば、数の問題も合点がいく。



そして最後の根拠は、30年代(初期)にしかないと言われているNo65チェアのベース型座面に、フィンガーレグが付いてるものが発見されていることにある。(実物も確認したが、、残念ながら写真はない)




そうなると、フィンガーレグが一般的に言われているように、継続戦争後に作られただけではなく、30年代後半〜40年代前半にも作られていたという証拠となり、これもまた僕の推測と辻褄がぴたりと合う。




まあ、これらはあくまで完全な裏付けがない僕の推測に過ぎないので、賛否は出るだろうし、今後、新たな事実が出てくる可能性も否めないが、仮説としては相当面白いのではないだろうか。




今回、2回に渡って、かなりマニアックな話であったけど、これらの仮説が、アアルトの謎を解き明かし、また魅力を引き出すきっかけとなれば嬉しく思う。




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