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design papaカーツの暮らしのいろは |

「北欧雑貨&インテリア」の取材(番外編)


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学研パブリッシングから4月中旬に発売予定の「大好き、北欧雑貨&インテリア2」というムック本の取材を受けました。



「デザインパパ カーツ」のブログでは、暮らしの道具や家具を中心に紹介していますので、部屋全体の写真やインテリアを紹介する機会もありませんでしたから、この家はどうなってるのだろう? と思われた方もいらっしゃったかと思います。



そういう意味では、今回の雑誌には、全体のイメージがわかりやすく掲載されてるのではないかと思いますし、僕のインテリアや暮らし全般に対する考えなども書いてありますので、よろしければ手に取っていただければと思います。



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また、とても感じのいい女性記者さんに、前号を見せて頂きましたが、北欧雑貨店の店主やスタッフの自宅を紹介し、北欧の美しさや暮らしの豊かさが伝わってくる完成度の高い、とても良い雑誌でした。





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僕は雑貨というより基本は、家具好きということもあり、北欧雑貨はやや苦手分野でもあったので、ちょっと関心しながら興味深く勉強させていただきました。


まだまだ「デザインパパ、カーツ」の活動は始めたばかりですが、今後もよろしくお願いいたします。


補足ですが、自分の顔を雑誌に露出することが、なかなか無いのでちょっと照れくさかったのですが、珍しく僕の顔写真も載っていますので、サッカーの遠藤に似てるだとか、派手すぎだとかの批判はほどほどにお願いします(笑)




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Category : 未分類
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ハンス・J・ウェグナーのスリーレックシェルチェア(53)


初期に手に入れた椅子ほど、愛着も沸くのだけど、そんな中でも、未だに自分の中で消化しきれない椅子がある。


それが言わずと知れたデンマークの巨匠であるハンス・J・ウェグナーのスリーレックシェルチェアだ。


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そもそも僕はどうもウェグナーデザインがしっくり来ていない。


その完成度であったり、デザインの幅であったり、そういったことに関しては、ウェグナーは飛び抜けているし、他の追随も許さないデザインの王様と言っても過言ではないと思う。




ただ、これは完全な好みとでも言えばよいのか、僕とは路線が違うとでも言えばよいのか、その辺りは判然とはしないのだけど、結果、僕のコレクションの中で、ウェグナーの作品はこれ一つだけとなっている。




ただ、このスリーレック、とにかく絵になる。ファインダー越しに映るその曲線と高級感、品格は文句の付けようがない。


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これを手にしたきっかけは、イームズのLCWと悩んだ結果、こちらの方が美しいと判断しただけなのだが、その感覚は確かに間違ってはいなかったのではないかとも思う。




ただ同時に、リビングの中の椅子としては、一番、使用頻度が低いのも事実だ。



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その理由は先ほど記した通りなのだが、もしかすると、僕の感覚がまだウェグナーの作品に追いついていないというのが理由かもしれない。



いずれ、この椅子は最高!と思える日が来るか来ないかはわからないが、これだけ使っていながら、まだまだ僕はこの椅子の魅力や凄さに気がついていない可能性があるということに、ちょっと嫉妬したり、ちょっと期待したりしている自分がいたりする。





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Category : 家具
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「OJIKO WIRE WORKS」森永よし子さんのJフック(52)


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一時期、まな板作りにハマってしまい、作りすぎた?結果、キッチンの横の壁を占領することになったのだが、その、まな板を引っ掛ける肝心のフックについては、正直、何も考えず、初めはただネジを打ち込んだだけだった。


もちろん、それは到底、納得できるものではなかったのだが、そのときは、まな板にばかり気がいっていて、今すぐ気に入るフックを探そうという余裕もなった。


それからしばらくして、スタッフの紹介で、とある北欧、作家系のセレクト雑貨のお店で目にしたのが、「OJIKO WIRE WORKS」の森永よし子さんのJフックだった。



不格好というと失礼だが、決して繊細にデザインされたとが思えない、手作り感満載のアルミフック。



僕はそれを見て、その一つ一つ違う形も、その不格好さも、どこか愛らしくて憎めなくなった。


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現代のプロダクトデザインの多く(ほぼ全部)は、工業生産品だ。



これは僕が愛するモダンデザインの真髄でもあるのだが、そこには一つ、欠けているものがあるように思えていた。



その欠けている部分こそ、この森永よし子さんの作ったJフックにはあった気がしたのだ。



言葉ではっきりと言い表すことのできない何か、たぶん、温もりだとか素朴さだとか、そういう言葉だけでは物足りない何かが、この小さなフックに詰まっていたのかもしれない。


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僕はそれを大量に買い込み(店の在庫全部)早速、壁に取り付けてみた。



モダンデザインで統一された我が家に、ふと間違いで咲いてしまった野花のように、ちょっと浮いてるJフック。



モダンデザイン=カーツみたいなイメージを抱かれているけれど、こういう感じ、僕は結構好きなのだ。



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Category : 小物
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イルマリ・タピオヴァーラのドムスチェア(51)


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2年ほど、探していたヴィンテージの椅子がある。その椅子は10年ほど前まではさほど入手が難しいものではなかったらしい。


しかし、北欧ブームや、世界的なヴィンテージ人気によって数は激減し、そのときには既に希少な椅子となっていたのだ。


またヴィンテージは状態も様々だ。当然、わざわざ長い間探しているのだから、状態の良い物が欲しい、そう思うと尚更出てこなければ値段も張る。


しかし、この探している間というのも、実は結構、僕は好きだったりする。


恋愛に発展する寸前のわくわく感とでも言えばよいのか、そんなときめきを覚えるのだ。



そしてそれが見つかったという一報を聞いたときは、これまた恋愛に喩えるなら、告白してOKが出た時の、あの瞬間と似た感動がある。



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そして、このイルマリ・タピオヴァーラのドムスチェアこそ、その探し求めていた椅子だ。



アルヴァ・アアルトと並び、フィンランドの巨匠であるイルマリ・タピオヴァーラ。



その彼がイタリアにあるドムスアカデミーというデザイン学校のために設計したこの椅子は、長時間の使用に耐えうる強度と、体勢を色々と変えたとしても、どの角度でも違和感なく使用できる多様性を兼ね揃えている。



またヴィンテージのドムスチェアは、小さく遠慮がちに張り出したアームと、座面下に穴が開いており、そこに棒を通し、隣の椅子と連結できたりもする。



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これも教室に多くの椅子が並んだときに整然とし、美しく見えるという彼なりの配慮だ。



アアルトが大局的でシンプルなデザインであるのに対し、イルマリは、そういう細やかな気遣いやディティールの詰め方が非常に上手いデザイナーなのだ。


それは時に女性的で、時に力強い男性と、その作品によって、様々な表情をみせてくれる。


そんな彼の作品の中でも、このドムスチェアはやはり男らしさだろうか。


ただその中にもイルマリ独自の繊細さが詰まっていて、見る所によっては女性らしさもあったりする。


このように多様性と多面性を持ち合わせた椅子は、数多い名作椅子の中でも、稀な存在だ。(それだけに僕のコレクター心をくすぐってしまうわけだが)


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さらにこのドムスチェア、デッドストックとまでは言わないが、非常に状態がいい。これ、業界用語では、「育ちが良い」というのだが、これも良いヴィンテージの必至条件。



こういう育ちの良い名作椅子は、年月が経っても、決して価値が下がらないのだ。それだけにインテリアとして消費するだけではなく、現物資産という投資要素もあったりする。



そんな育ちの良い椅子はなかなか巡り会うものではないけれど、そういう出会いを強く求めていれば、いつかはきっと出会えるものだ。



それはまるで最高の伴侶との出会いのように・・・・・・なんてたまにはそんな気障なことを言って締めくくりたいと思う。





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Category : 家具
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ロバート・メープルソープの写真集(50)


写真とは芸術なのか美術なのか、はたまたそれ以外の物なのか。


このロバート・メープルソープの写真集を、日本の出版社であるアップリンクが出版しようとしたとき、まさにそんな論争が沸き起こった。


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その一番の争点は、この写真が、わいせつ物か芸術なのか、という点だった。



それは裁判にまで発展し、アップリンクの大変な努力の甲斐もあって、メープルソープの写真は芸術として認められ、出版できる運びとなった。



以前、日本人はデザインにお金を払う習慣がない、と書いたが、芸術に関しても同様に、それを理解しない(もしくは理解しようとしない)日本人が非常に多いように思えてならない。



でなければ、この写真集をわいせつ物として捉える事などありえないからだ。


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実際にこの写真集を見て頂ければ、その芸術性の素晴らしさがすぐにわかると思う。




特に、華や人物の描写は息を呑むほど繊細かつ緻密で、美しさを極めた世界観で溢れている。



これをわいせつ物と判断した当局のセンスの無さに、正直辟易してしまうが、メープルソープのベスト盤とも言えるこの写真集が、日本で手に入ることになったことは本当に喜ばしいことだった。


当然、僕も出版されると同時に予約して買った。特典として、ミニポスターも付いていて、それを僕は額にいれ、今は店に飾っている。


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そこにメープルソープの写真が存在するだけで、湧き出るような美しさで周囲を覆うのは、彼がゲイであったことや、美に対する異常なほどの執着が根源にあったからなのだろうか。


それとも他に、彼にしか見えない世界観があったからなのだろうか。


どちらにせよ、こんな写真を撮れる写真家は後にも先にも彼しかいないのではないか、と僕は思う。



それは写真を超えた芸術の世界に他ならないのだが、人間はそういった「美しさ」を愉しめる能力が備わっているが故に、人間らしく、


またそれを感じられる事こそ人間として生きられる良さではないのか、彼の作品を鑑賞しながら、ふとそんなことが脳裏をよぎったのだった。



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Category : 書籍
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フィリップ・スタルクのTICTAC(49)


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以前紹介したことのあるジョージ・ネルソンのスタークロックと共に、我が家の寝室にはもう一つ掛け時計がある。



なぜ寝室に二つも時計があるのか?という問いは、以前の記事を読んで頂ければ頷けるとは思うが、簡単に説明すると、気まぐれなジョージ、いや、いつまた狂うかわからないジョージ・ネルソンの時計だけでは不安なのである。


そんなこともあり、もう一つ、安心して使える掛け時計はないか、そう思い、探すことになったのは2年前。



とは言っても、また同じジョージ・ネルソンの時計ではくどいし、かといって我が家の寝室を染めるアナ・スイと同じ紫の壁に合うとなると、なかなか難しい。



さらに値段的にもリーズナブルで、尚かつデザイン性に優れ、狂いの少ないものとなると、尚更だ。


そんなとき、表参道のカルテルショップで見つけたのが、現代デザイナー、フィリップ・スタルクがデザインした、この「tictac」



ネームングがチクタクとまるで「大きなのっぽの古時計」のようで愛らしい。



また、暗い寝室でも見やすいオレンジの針に、シンプルなデザイン。素材もアクリルながら高級感もある。



そして何より値段がリーズナブル!まさにこれだと直感的に思い、スタッフに強制的に要求。



そう、これまた以前の記事で書いたのだが、我が店は、毎年誕生日にはスタッフ同士がプレゼントを交換し合う恒例の行事があるのだ。


ただ、スタッフにリーズナブルと言っても、それなりの高額なものを要求するのは、一応、しがないオーナー業を営むワタクシとしては若干、心が痛む。(というか、いつもワタクシは倍返しですが・・・・・・)



ということで、スタッフ全員からということで、これをプレゼントしてもらう事にしたのだ。



この「tictac」置き時計にもなるようだが、我が家では普通に壁にかけてある。さすが現代デザインだけあって、狂いもない。



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ジョージ・ネルソンの時計のように、デザイン重視で実用性に不安のあるものの方が愛着は沸くのだけど、生活をしていく上で最低限の実用性は担保したかった僕としては、この時計にずいぶん助けられているなぁと思う。



車の世界で喩えるなら、ジョージ・ネルソンの時計とこのスタルクの「tictac」は、セカンドカーとファーストカーのような関係だ。



まあ、昔ならセカンドカーだけで暮らせたのだが、これも年齢と共に落ち着いてしまったということなのだろうか(いやいや、まだまだ攻めマスよ〜)



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Category : 時計
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ボルサリーノの帽子(48)

ふと立ち寄った古着屋の店内は人と物で溢れていた。


そんな雑多な店内を何気なく見渡していると、乱雑に置かれた一つの帽子が目に留まった。


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僕の目には、それが周囲の服や小物や帽子とは、明らかに違った空気を発しているように見えた。


まるで粗大ごみ置き場の中にコルビジェの家具が混じっているような感じだ。



僕は惹き付けられるように、その帽子を手に取り、被ってみた。



やはり高級感や品性はすばらしい。僕は帽子を取り、裏を見て、値段を確認してみた。



2900円。



僕の予想に反し、破格の安さだった。



迷わず購入し、次の日、早速仕事場に被っていった。すると当時働いていたスタッフが興味津々に、その帽子を見せてほしいと言う。



彼にそれを手渡すと、彼は驚いたように、「これボルサリーノじゃないですか!」と声を上げて言ってきた。



「ボルサリーノ?」当時の僕は帽子のブランドどころか、そもそも帽子自体にほとんど興味が無かっただけに、彼の驚きの訳がなんなのか、さっぱりわからなかった。



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そんな僕に彼は、この帽子はイタリアの最高級ブランドで、ゴットファーザーという映画でアル・パチーノが被っていただとか、キングカズこと三浦知良選手が被っているだとか、そんな説明をしてくれた。


その話を聞いて、僕はあのとき古着屋で直感的に感じたことは正しかったのだと思った。


また、以前に質屋の修行中は本物しか見ない(見せない)、という話を聞いた事があった。



それが僕に当てはまるかどうかはわからないし、ただの偶然かもしれないが、常に名作家具に囲まれた生活をしていたからこそ、そういったものを見抜けたのではないか、と漠然ながら思ったりもした。



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どちらにしても、その後、このボルサリーノの帽子との出会いが僕の帽子好きの始まりになったのは事実だ。



そういう意味では例えその分野において無知でも、本物はその良さをきちっと教えてくれるのだなぁ、と思い知らされる出会いだった。




まあ、未だになぜあんな場所に、あんなに安い値段で売っていたのかは謎だが、、、、



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Category : ファッション
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V・パントンのファントムチェア(47)

表参道を南青山方面に歩くと根津美術館が交差点の先に見えてくる。


そのすぐ隣に、ちょっと個性的で、間口の狭いビルが聳えてっていて、その三階に小さなインテリアショップが入っていた。



入り口にはスペースエイジと呼ばれる、近未来的なデザインの家具が飾られ、その奥にも、ポップなデザインの照明や椅子たちが店内を彩っていた。




そんな異空間の中でも、一際異彩を放ち、僕の目を奪ったものがあった。



巨大な蛇のように、ぐにゃぐにゃと曲がりくねった色とりどりのプラスティックの塊。



それがデンマークが生んだ奇才、V・パントンのデザインしたファントムチェアだ。



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このファントムチェア、実は4通りの使い方がある。



それぞれの面を下にすれば、ラウンジチェア、寝椅子、ペアチェア、テーブルへと変化するのだ。



また、それらを組み合わせれば、違った独創的なデザインが生まれる。



当時、そういったポップで個性的なデザインを好んでいた僕は、すぐにそんなファントムチェアの虜となった。



しかし、収入もさほどない僕にとって、それらは憧れでしかなく、目で愉しむだけの存在だった。


そんなある日、いつものように、表参道を歩き、そのショップに行くと、入り口のガラス扉に小さな張り紙が貼ってあった。



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まさかとは思ったが、想像通りそれは閉店のお知らせだった。



インターネットの普及と共にそういった実店舗を持つメリットが無くなったのか、はたまた違う理由があったのかはわからないが、お気に入りだったショップが一つ無くなってしまったことに、僕は切ない思いを抱いた。




と同時に、失ってから初めてわかるとでも言うように、僕は無性にあのファントムチェアを欲しいという衝動に駆られ始めたのだ。



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そして早速、インターネットで検索し、見つけ出したのがこの色違いの2脚。



今は店と寝室にそれぞれ置いてあるのだが、やはりその存在感は抜群だ。




またオブジェとしてだけでなく、ちょっと腰掛けたり、物を置いたりと意外にも日々の生活に溶け込み、重宝している。




思い出はもちろんのこと、個性だけではないそんな実用面も僕がこの椅子を手放さない理由の一つなのかもしれない。




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Category : 家具
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ルイス・ポールセンのアーティーチョーク(46)


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過去に二度ほど大規模な店内の改装を行ってきた。


その二度目は若手で新進気鋭の建築家、筒井紀博氏に設計を依頼したのだが、そのときに店の顔になるようなインパクトのある照明を付けたいとの要望があった。



僕は出来上がった素案の設計図とにらめっこしながら、その照明のイメージを膨らませていった。



そしてそんな中、僕を最も惹き付けたのがこのルイス・ポールセンのアーティーチョークだった。




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25人の職人たちで一つを組み上げるという、膨大な手間のかかったアーティーチョークは高級感も存在感も申し分ない。



しかし、新品でこれを買えば、それこそ軽自動車を買えてしまうほどの値段だ。



当時は他にも改装費がかさみ、さすがにそれだけのお金を出す余裕は無く、断念しかけたときだった。



偶然にも、友人である北欧家具taloの山口氏が、中古でこれをデンマークから仕入れてきたという情報が飛び込んできたのだ。



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僕は早速値段交渉。



山口氏は友人の店の改装祝いということもあり、僕の言い値で快く譲ってくれることとなった。




まさに偶然とも必然とも取れるような出会いがそこにあったのだ。




そして今では光の彫刻とも称されるこの芸術的照明が、昼も夜も僕らを俯瞰しながら照らし出してくれている。



そんな贅沢を日々味わえる事に感謝すると同時に、今回の出会いのように、ヴィンテージや中古家具の世界は、その時々の一期一会があったりするから面白いとも思うのだ。




今後、他にどんな出会いが待ち受けているのか、僕は愉しみで仕方がない。




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Category : 照明
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R&CイームズのLCW(45)



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僕は基本、家具はヴィンテージを好んで使うことが多い。


しかし、ヴィンテージ物で空間全てを賄えるか、と言えば難しいのもまた事実。


経年の劣化による強度不足であったり、また希少な材料などが使用されていて、日常の中でガツガツ使えない物もあったりするからだ。


それだけに僕は、空間の中で、ヴィンテージと現行品(新品)を使い分けることにしている。


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このR&CイームズのLCWもまた、ヴィンテージではなく現行品。


ただ、当初はこの椅子もまた、僕はヴィンテージにこだわっていた。質感、フォルム共に、現行品には出し得ない品や雰囲気があったからだ。



しかし、リビングのほぼ中央に設置し、使用頻度も高い事が予測されただけに、悩んだ結果、現行品を選ぶ事になった。



この現行品、座面や背面のプライウッドの厚みがヴィンテージよりも厚く、またゴムマウントも新品だから、子供や友人たちが気兼ねなく座る事ができるし、何より僕自身が横でヒヤヒヤせずに済む。



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もう使用し始めてから10年近く経つが、未だに強度の心配は微塵もない。むしろ、チェリー材が適度に日焼けし、ヴィンテージには劣るものの、少しは雰囲気も出始めた。



いい感じに育ったヴィンテージの魅力はとても素晴らしいけれども、こうして新品から自分たちの手で育てていくというのも、良い家具の醍醐味なのかもしれない。



そう僕に思わせてくれたこのLCW。さて今後はどうまた育っていくのか愉しみだ。






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Category : 家具
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