建築家 宮脇檀さんの本(25)
本は、手ではなく「心で使う暮らしの道具」だと僕は考えている。
それだけに、今後も何冊か、僕が影響を受けた本を紹介したいと思う。
そして、今回紹介するのは、そんな中でも、僕の暮らしに多大なる影響を与えた、建築家、宮脇檀(みやわき まゆみ)さんの本だ。
初めて宮脇檀さんを知ったのは、後輩からの紹介だった。
「この本、面白いですよカーツさん」と手渡されたのが、宮脇檀著書「それでも建てたい家」だったのだ。
しかし当時25歳。自分が家を建てるということを、全く想像も出来なかった僕にとっては、このタイトルは正直、心惹かれなかった。
それだけに、あまり積極的に読む気にはなれなかったのだが、あるとき暇つぶしでページを開くと、その内容に一気に惹き込まれてしまった。
それは、今まで仕事ばかりで、自らの暮らしについて顧みることをしてこなかった僕にとって、まさに目から鱗の衝撃的内容だったのだ。
それからというもの、僕は彼の本を何冊も読み漁った。
「父たちよ家へ帰れ」では、料理や食に対する意識が強く芽生え、今では休みの日、必ず自らキッチンに立ち、何時間も掛けて料理を勤しみ、愉しむようにもなったし、
「男の生活の愉しみ」では、父の居場所がトイレの中という巷のお父さん方に警鐘を鳴らすと共に、僕自身も迷うことなく、ヴィンテージアアルトに囲まれた書斎を作ることが出来た。
また、「住まいとほどよくつきあう」では、仕事で多忙な中でも、時間を有効利用し、美しい空間で豊かな暮らしを愉しむ術を学ぶ事が出来た。
まさに、宮脇さんの本は、僕が今している暮らしの根幹すべて教えてくれたというわけだ。
残念ながら宮脇さんは、もう他界してしまっているが、彼の住まいや暮らしに対する思想や哲学は、僕の中で今も脈々と受け継がれ、生き続けている。
そして、これから家を建てるという方、もう既に家がある方はもちろん、ぜひ、「家に出勤し、仕事場に帰る」といった状態にある世の男性諸君にこれらの本を読んでもらいたいと思う。
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