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Paimio 403HallwayChair(139)




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Paimio 403HallwayChairは、1933年にパイミオサナトリウムのために設計されたArmChair51を一般販売用に脚貫の位置を上方部に変更した椅子で、座面が分離型と一体成形型の二種類存在します。



こちらの403は一体型で、初期の特徴でもある、ビスが見えないような意匠が施されているため、より一体性が生まれ、美しい曲線が際立っていると思います。



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さらに、座面裏には、Paimioの病室で実際に使われていたことを証明する番号が二種類(アラビア数字で3、ローマ数字ではⅧ)が確認できます。



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また剥げたPaimioカラーの塗装の下からはブラックの塗装が見られますが、これは長年の病院使用の中で、塗り替えられ、その際に再度番号が振られたものでは無いかと推測できます。※もしくは下地である可能性もあります



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以前、一度だけArmChair51のローマ数字を見たことがありますが、それは手書きでしたが、こちらの403の刻印は打刻のようで、年代によって変遷したものと思われます。









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ALVAR AALTO WALL SHELF 112B-2(136)


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賃貸物件ですと、穴を開けられないなどの理由で、なかなか活用できないのがWall Shelfではないでしょうか?


うちのお客さんでもWall Shelfを付けたいという方が多いのですが、断念の理由は大抵、賃貸で穴が開けられないという方ばかり。



もちろん、下地センサーで間柱を探し出せば、最小限の穴の大きさですみますし、出て行くときに、パテで処理すれば、穴を補修することもそれほど難しくはないのですが、それでもハードルが高いのは事実。



しかしそのハードルやリスク以上に部屋をおしゃれにすることができるのもまた事実。



特に、ある程度家具が固まると、次に欲しくなるのは小物類。ガラスの食器やオブジェに陶器、アート作品などなど、壁をコレクションで彩りたくなるわけです。





そこで大活躍するのがもちろん、Alver Aalto のWall SheLf 112B (写真はその2段バージョン)



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Aaltoらしいディティールの中にも、主張しすぎないそのフォルムは、飾るものを引き立てつつも部屋全体のクオリティーを高めてくれます。





実際に僕も店舗と自宅合わせ、7箇所にこのWall Shelfを使用するほど、大変、重宝しています。





もちろん、さまざまな理由で使えない方もいるとは思いますが、壁をいかに生かすかというのは、インテリアの基本でもあるので、できる事ならば、チャレンジしてもらいたいですね。






壁を生かすならaaltoのシェルフで決まり?!と思った方は、
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Alvar Aalto ArmChair401(Hedemora for Finsven )×Kvadrat(135)



今回は希少なスウェーデン、Hedemora(へデモラ)工場で制作されたアアルトの名作、ArmChair401に、デンマークの高級生地メーカーであるKvadrat(クヴァドラ)のmohair生地を二色使用して張り替えました。




アームチェア401へデモラのコピー




基本的に、ArmChair401はフィンランド製とスウェーデン製の見た目がほとんど変わらず、判別しづらいと言われていますが、ph.dさん協力の元、内部のスプリング形状(太く短い)の違いや、スウェーデン製の406のフレームとの形状の酷似(直線的なフォルム)、さらに、出所など総合的にみて、へデモラ製であると確信いたしました。



この辺りはかなりマニアックな話ではありますが、歴史的にみても価値のある椅子であることは間違いなく、そういった椅子をきちんと再生(レストア)し、新たに価値付けをしつつ、未来に残していくべきではないか、と思い、あえて最高級の生地を選ばせてもらいました。



P5144045のコピー
画像提供ph.d



P5144043のコピー
画像提供ph.d



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画像提供ph.d



もちろん、内部のレストアも当時と同じように、麻ひもや天然素材を使用し、釘打ちして仕上げてあります。



それによって、今後数十年後に張り替えることになっても、製造当時の技術が受け継がれる可能性があるわけです。



本来の継承というのは、単なる表面的かつ物質的な継承に止まらず、その伝統技術や精神の継承があってこそだと僕は思うわけです。




そういう意味においても、こういった希少な椅子は特に大事にしていきたいですね。


へデモラの401は超希少?!と思った方は、
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Alvar Aalto ArmChair402 Zebla1940'S(130)



今回紹介するのは、Alvar Aaltoのプロダクトの中でも、まだ日本国内ではほとんど入荷されていないトップピース(1930年代〜40年代)のArmChair402です。



現在、Aaltoのプロダクトは、Stool60やChair69などのダイニングチェアなどが、知名度、数も相まって、それなりにトップピースが日本に出回っている(言うほど多くはありませんが...笑)のですが、



ことAaltoのラウンジチェアの初期ものを国内で見ることは希少で、まだまだ認知されていない分野でもあります。



実際、僕が手に入れたのは、去年、三鷹のOGABrwingCafeで使用した時が初めて(このときは401でした)



それまで、僕自身も、その構造や年代の判別など、詳しいことはほとんど知りませんでしたし、その魅力も理解できていませんでした。



そこで、今回は、そんなラウンジチェアの代表作の一つであるArmChair402のトップピース(1940年代)をレストアしてもらいました。



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協力していただいたのは、山梨のSNORKさんと、長野(上田)のPh.Dさん



まず、内部構造ですが、バーチ材で構成されたボックス型(組木)のケースの中に、スプリングが入っています。



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※画像提供Ph.d (写真は60年代の401)



そのスプリングを麻紐で繋ぎ合わせてから、一旦麻布で覆い麻紐でスプリングと固定、そこに針葉樹のベジタブル系緩衝剤又は麻繊維を絡めるように敷き詰め、さらに麻布で覆い、それを麻紐で締め上げたのちを綿を加え、その上に生地が張られて行きます。(30年代のものは動物系の素材を使用していた可能性も?)





ちなみに50年代以降は、座り心地と、形の崩れを防ぐために薄いウレタンを使用しています。(30年代〜40年代の物も、張り替え時に薄いウレタンで形成する場合もあります)



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※画像提供Ph.d (写真は60年代の401)







今回は、その生地に1930年代からAalto夫妻が好んで使ったArtek社のZebla生地を選択しました。




張り方は中古や現行品では、機械縫い&タッカー止めですが、初期の張りは手縫い&釘打ち(戦時中はキャンバス釘?)。






次にフレームですが、明確に初期の形状が違うのは、アーム部分の角度。



中古、現行品は、平行に近い(やや後ろに傾斜)のですが、初期の402は、立ち上がりが高く、後部に向かっての傾斜が強くなっていき、座面が深く沈み込むような状態になります。



DSC04289 のコピー




これは今と当時の技法が違ったのか、設計そのものが違ったのか、また経年によって、アームが曲がったのか、その辺りは何とも言えませんが、個人的には、そのどれもが正解なのではないか、と思っております。




今回、このように、歴史を背負った名品を、当時と同じ技法と素材で蘇らせたわけですが、それには、現代の消費されるだけの家具や系譜の存在しない(浮いた存在)家具ばかりが氾濫する世の中において、歴史を背負った(系譜のある)【本物の価値】というものを皆さんに少しでも知ってほしいという思いがあったからなのです。


また、それを再び次の世代に繋いで行く、ということが、すなわち、自分たちは、歴史と未来を繋ぐ、接点であるという自覚と責任だと僕は思っています。




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※こちらは現在、当店の2階にて展示しております



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コルビジェLC4×ARTEKゼブラ(129)





以前からヴィンテージ(1960〜70年代)のLC4を保有していたのですが、ハラコの毛の劣化が激しく、日常使用するのに難があったので、今回はその劣化したハラコや枕部分を張り替えることに。



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まず希少なヴィンテージということもあるので、極力オリジナルのテイストを残すため、交換の必要の無いものに関しては、そのままオリジナルパーツを使用。




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裏面のファブリックもオリジナルのまま。





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枕も当時使っていた皮とほぼ同じようなものに張り替え、チャックや金具もオリジナルを使用。



問題のハラコですが、そのままハラコに張り替えるだけでは面白みがないので、今回はあえてARTEKのゼブラを選択。



基本、ARTEK(アイノ&アルヴァ・アアルト)とコルビジェというのは、どちらも同じモダニズム期の中で活躍しながらも、テクスチャー(素材)やデザインに対する考え方が異なります。



コルビジェのデザインは、無機的かつ、フォルムを究極まで削ぎ落すようなミニマムさ、そして完成度への追求があるのに対し、ARTEK(アアルト)は、有機的かつデザインの余白(アート性)を重視しています。



そのため、本来であればあまり相性が良い組み合わせではないというのが一般的な発想で、これまでそれらをコラボすることをしてこなかったように思います。



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しかし、僕のデザインに対する考え方として、【本物は喧嘩しない】という持論があります。



デザインの山があるとするのならば、その登山ルートが違うだけで、頂上に向かえば向かうほど、その接点や共通項、調和がみられるものなのです。



さらに、LC4はハラコもそうですが、アニマル柄との相性はそもそも良く、過去にはゼブラ皮を張っているものも存在しますし、アアルトもラウンジチェアNO43という寝椅子もあります。



そういった共通項を上手く引き出すことが出来れば、完璧なデザインとされたコルビジェLC4の完成度を下げずに、(むしろその良さを引き立たせる)リデザインができるのではないかと、考えた訳です。



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もちろん、好みもあるでしょうけど、実際に仕上がった姿を目にすると、コルビジェの良さも消さずに、ARTEKのゼブラの良さも引き立っているように見えます。



新たな発想で、新たな価値を創出する、というと大げさかもしれませんが、本物×本物の組み合わせは新たな化学反応を起こす、ということを改めて感じました。





最後に、張り替えていただいたph.d.さん、確かな技術で、細かな指示にも対応していただき、本当にありがとうございました。



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