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ビンテージ家具は、リサイクルのなのか、継承なのか




リサイクル(recycle)と継承(succession)は似て非なるものであると僕は考えています。



それは、【リ・サイクル】、すなわち現状に戻して行く、繰り返し回転させていくのがリサイクルであり、そこに「継承」という意志があるかどうかが別問題であるからです。



それに対し、継承(succession)は、明確に、将来に繋いでいくという意志(思想)があります。



僕が考えるビンテージ家具とは、この後者の方であって、決して単なる繰り返しの行為ではないのです。




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しかし多くのビンテージを扱う業者さんが、残念ながら、このリサイクルの意識でビンテージ家具を扱っているように感じてなりません。




もちろん、「経営」がプライオリティー(優先的)になれば、サクセションなどという理想は二の次三の次になって、とりあえず回転(経営的に)させていくしかないのでしょうし、それは生活のために仕方のないことだと理解も出来ます。




しかし、ビンテージ家具は、ただの物(商品)ではありません。文脈、デザイン、歴史、思想、様々なものを内包しているのです。




それらを無視した現代人が、今だけを見て、単なる物(マネー)に変換させてしまえば、それこそ買い手にその意志が継承(succession)されることはありません。




本当に良いものは今だけではなく、後世に残していかなければならないと思うのです。そのためには、単なる物(商品)としてではなく、その本質的な【作品価値】を付けて行くことこそ、大事ではないでしょうか。



もちろん、現状のビンテージ家具や雑貨が全て、その価値があるかと言えばそうではありません。



リサイクル品のような(ビンテージ家具という名ばかりのユーズド家具)もありますし、古いというだけで価値のないものも多くあります。



そこはある種、区別し、お客さんに対し、僕らが説明していかなければならないと思っています。




歴史に残る作品こそ、【リサイクル】ではなく、【継承】(succession)していくことは、現代に生きる人として、過去への敬意、そして未来に対する義務ではないでしょうか。



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インテリアと経路依存性




経路依存性という言葉は一般的に聞き慣れないかもしれません。


様々な現在の決定は、過去の経緯、選択(過去に決めて来た道とでも言いましょうか?)によって、制限されてしまう、という論理なのですが、実はこれ、インテリアにも当てはまるのです。



例えばインテリアに興味を持つ前から所有していたソファーがあったとしましょう。それがまだまだ使える状況にあるとします。



そうすると、「もったいない」という感情と共に、本人の感性(センス)が過去の経緯の延長線上なので、新たなテイストや良いものを勧めてもらっても、なかなかそこに手が出せなくなる、というわけです。



この心理的制限(感性の制限でもあるのですが)によって、より良い決断、選択が出来なくなり、いつになってもオシャレな空間が作れなくなるのです。



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もちろん、過去を全て捨てろ!などという乱暴なことを言うつもりはありません。



過去の延長線上が現在であり、その延長線上が未来である、という事実は変わりませんし、時間は不可逆である以上、その過去の経路を変えることも不可能です。



では、どうしたら、現在、未来の経路を変えられるのでしょうか。



それは小さな変化からしか変えられないのです。



よく、お客様が「家を買ってから、とか、引っ越しをしたら家具を買い替えたい」というのですが、実はその方法で変えることはほぼ不可能です。




仮に出来たとしても古い物から新しい物に変わっただけか、もしくは、今までのレベルよりせいぜいワンランク上がった程度でしかありません。


それは先ほど述べたように、その人間の【センス】がそもそもその経路依存性の範囲内であるからなのです。
※よほど、センスのいいプロのコーディネーターを入れるとかすれば良いのですが、これもその後のメンテナンスを考えるとなかなか難しいのです。。。



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そうなると、急進的にオシャレな空間を造り上げる、というのは、物理的かつ瞬間的には可能であっても、現実的にはほぼ不可能になってしまいます。



そんな経路依存性から脱するためには、例え、地味であっても、漸進的に変えていくことこそ、一番の近道なのです。



まずは勇気をもって、「一脚の本物の椅子」から、始めてみてはどうしょうか。




経路依存性からの脱却は一脚の椅子から?!と思った方は、
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妥協から生まれるものは後悔しかない




美容にしてもインテリアコーディネートにしても、僕は常に妥協しない、という理想を最優先順位に置いています。



それは過去に、自分が妥協した結果、結局その妥協部分を後悔したという経験が一番大きいからです。


特にお金をプライオリティーの最高位に置くと、結果、必ずと言って良いほど妥協がつきまといます。



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もちろん、お金が儲かったのだからよい!とするのならば、そのような価値観もあるでしょうし、否定もしません。



しかし、もの造りにおいて、その価値観こそ、自分の成長を妨げるものになってしまうと思うわけです。



むしろ、お金は結果的でいい。それもすぐに結果がでなくてもいい、そう心構えをしておく程度で僕は十分だと思うのです。



ただ、自分のやりたいことを継続するためには、当然お金も必要でしょうし、妥協せずに継続することの難しさは、嫌というほど知っています。



当然、妥協しないための妥協も必要になることもあるでしょう。



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しかし、それでも決して見失ってはいけないことが「妥協しない」ことなのです。



一般的にそれは、生きづらい考えかもしれませんし、不器用な生き方なのかもしれませんが、どうやら僕はそんな生き方しかできないようです、、、笑




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村木未緒のガラスアート




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村木未緒の作品には、どこか「つかみ所の無さ」を常々感じます。



それは彼女の持つ壮大な創造から来るものなのでしょうか、それとも彼女の計算が僕のような凡人には理解できない境地にあるからなのでしょうか。



ただ、僕が彼女の作品が好きな一番の理由は、僕が重要視している「インテリアの一部として成り立つアート」であったからです。



常々、アートは生活の中にあるべきだ!というのが僕の持論なのですが、逆に、その生活の中(インテリア)に馴染まないアートは、どうしても僕の中で受け入れづらいわけです。


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※北欧家具と美容室cover with earthに展示しております。



しかし、彼女の作品は、その前提として、確かな工芸技術と経験があり、同時にインテリアとして馴染むデザイン的感性があるのです。




もちろん、それらだけでは論理的に解釈できない「つかみ所の無さ」こそ、彼女が持つ、独特の芸術観と魅力に他ならないのですが、、、



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※画像提供ipada



こういった世界観を持つ芸術家が、日本でも高く評価されるべきだと思うわけですが、それは一方で僕らが彼ら、彼女らを【金銭的】に評価すべきだということでもあります。





当然ながら【価値付け】とは、誰かがその価値を認め、そこに対価をきちんと払うことから始まるのですから。





世間に流布する「値引き」や「コスパ」といったものとは隔絶した世界こそ、僕らは大事にすべきではないでしょうかネ。



■村木 未緒 Mio Muraki

1969 神奈川県生まれ
1997 テキスタイルプランナーを経てガラス創作をはじめる
1999 東京ガラス工芸研究所 卒業 
     "sandbox"としての活動を始める
2000 東京ガラス工芸研究所 研究科修了(米 Haisting University/Thomas Kreagers氏に師事)
2002 第32回Glass Art Society公式デモンストレーターとして参加/オランダ・アムステルダム
2002 サンドキャスティング技法 ワークショップ講師/Barracha Lda.Factory ポルトガル・ナザレ
2003 サンドキャスティング技法 ワークショップ講師/Barracha Lda.Factory ポルトガル・ナザレ 
     サンドキャスティング技法 デモンストレーション/武蔵野美術大学・東京
2006 イパダ ガラス工房 設立/神奈川県小田原市風祭 




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壁がインテリアを上質にする





最近の建築を見ていると、「部屋を明るくしたい!」というお施主さんの希望なのか、とにかく窓が多い印象を受けます。


もちろん、南側など、採光に適した面に関しては、窓を大きく開口させるのは、悪いことではありません。




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しかしながら同時に、窓は、インテリアを作る上で、問題点が多いのも事実。



それはウォールシェルフやウォールランプ、絵画、ポスターなどを飾るスペースが無いというのは当然のこと、何より、雑多な背景により、椅子やテーブルなども台無しにしかねないという大きなデメリットがあるからです。



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もちろん、美しい借景などであれば、それらを阻害することなく、調和するでしょう。



しかし、我が国のような住環境では、なかなかそれは難しいのではないでしょうか。




ならば、いかにして壁を増やすか、というのも設計におけるウェイトとして重くて良いのではないか、と思うわけです。



例えば西側など西日を遮る意味も含め、壁を増やせますし、寝室など、そもそも根本的に明るさを必要としない部屋などは、通風のみ気にかけてあげれば、あとは壁という設計でも良いかもしれません。




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壁があることで、インテリアの幅がぐんと増える、そんな基本を覚えておくだけで、竣工後もインテリアを愉しめる空間になると思うのです。


以前から、インテリアには余白が必要だという話をしてきましたが、床だけではなく、壁という余白を上手く使うことも、インテリアを上質に仕上げるために必要なことなのです。



これから家を設計しようとしている方などは、ぜひ、参考にしてみてはいかがでしょうか?




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